Column
成人式振袖お役立ちコラム
2025.09.05
振袖に合う小物の選び方
振袖に着る下着は何が正解?肌襦袢・裾除けの役割と着付けの流れを解説
目次
成人式や前撮りで振袖を着るときに意外と悩むのが「下着」です。
普段のブラジャーやショーツでいいのか、それとも和装専用のインナーが必要なのか迷う方も多いでしょう。
実は下着の選び方ひとつで、振袖姿の美しさや着付けの安定感、快適さが大きく変わります。
本記事では、振袖に適した下着の種類と役割、避けたほうがいいアイテム、防寒対策や準備の注意点まで詳しく解説します。
振袖を着るときに下着が重要な理由
成人式や前撮りで振袖を着るとき、多くの方が振袖や帯、髪飾りにはこだわるものの、意外と見落とされやすいのが「下着選び」です。
普段の洋服用インナーとは違い、和装に適した下着を選ぶかどうかで、振袖姿の美しさや着崩れのしにくさ、そして一日の快適さまでも左右されます。
シルエットを美しく整える
振袖は直線的なシルエットを活かした衣装で、すっきりとしたラインが魅力です。
ところがワイヤー入りのブラジャーや厚手インナーを使うと胸元に段差が生じ、帯の位置が安定せず、全体のバランスが崩れてしまいます。
和装ブラジャーなら胸を自然に平らに整え、振袖らしい上品なラインを引き出すことができます。
着崩れを防ぐ土台になる
振袖の着付けでは、補正用タオルを使って体を寸胴に近づけます。
その際、下着やインナーがきちんと整っていなければ補正がずれやすく、途中で着崩れる原因に。
正しい下着は「着付けの土台」となり、美しい状態を長時間キープする役割を果たします。
皮脂汚れから着物を守る
振袖や長襦袢はデリケートな絹地が多く、直接肌が触れると皮脂や汗による汚れが残りやすいものです。
専用の肌襦袢や裾除けを着用することで、インナーが汗や皮脂を吸収し、振袖を清潔に保てます。
特にお母様やお姉様の振袖などご家族で受け継がれてきた振袖は、正しい下着を身に着けて大切に扱いましょう。
振袖に適した下着とその役割
振袖を美しく、そして快適に着こなすためには、振袖そのもの以上に「下着選び」が大切だということが分かりました。
それでは次に、振袖に適した代表的な下着アイテムと、それぞれの役割について詳しくご紹介します。
和装ブラジャー
振袖を着る際の必須アイテムが和装ブラジャーです。
ワイヤーや厚手のパッドが入っていないため胸を持ち上げず、バストを平らに整えてくれます。
これにより帯がきれいに収まり、上半身のシルエットがすっきり。
長時間着ていても苦しさを感じにくく、成人式や前撮りの一日を快適に過ごせます。
肌襦袢(はだじゅばん)
下着と長襦袢の間に着るインナーで、汗を吸収して着物を汚れから守る大切な役割を担います。
綿やガーゼなど吸湿性の高い素材が多く、夏場の撮影や暖房の効いた会場でも蒸れにくく快適です。
清潔に保てるため、レンタル振袖を利用する方にも欠かせません。
裾除け(すそよけ)
下半身に巻いて使用する和装用のペチコートのようなもの。
歩行時の足さばきを助けるだけでなく、裾がまとわりつくのを防ぎます。
特に冬の乾燥した季節は静電気防止としても効果的で、透け防止にも役立つアイテムです。
肌襦袢とセットで揃えるのが基本です。
補正用タオル
振袖は直線的なラインを美しく見せる着物です。
そのため凹凸のある体型のまま着ると帯がずれたり、着崩れの原因になったりします。
補正用のタオルを胸元や腰回りに軽く当てることで体を寸胴に近づけ、着付けが安定。
苦しくならない程度に整えるのがポイントです。
振袖に避けたほうがいい下着
振袖を着るときには、和装専用の下着を身につけることが理想的です。
しかし普段使っている下着のままでは、思わぬトラブルにつながることがあります。
ここでは避けたほうがいい下着の具体例と、その理由を解説します。
ワイヤー入りブラジャー
洋服用のワイヤー入りブラは胸を持ち上げ、丸みを強調する作りになっています。
これを振袖に合わせると胸元に段差が生まれ、帯の位置が安定しにくくなります。
さらにワイヤー部分が食い込んで痛みを感じやすく、長時間の成人式や前撮りには不向きです。
時間が経つにつれて帯が下がり、着崩れの原因になることもあるため、振袖には和装ブラジャーを選びましょう。
レース付き・厚手のショーツ
レースや装飾の多いショーツは、振袖の下に履くと生地がごわつき、表にラインが響いてしまいます。
また厚手のショーツは腰回りに余計なボリュームをつくり、補正の妨げにもなります。
振袖のときは無地でシンプルなデザイン、かつフィット感のあるショーツを選びましょう。
厚手の防寒インナー
冬の成人式は寒さ対策が気になりますが、厚手の防寒インナーは避けましょう。
モコモコしてシルエットが崩れるうえ、汗をかいたときに蒸れて不快になります。
振袖のときは、衿ぐりが広く開いた薄手のインナーを選べば、衿元から見える心配もなく、着姿をすっきり美しく保てます。
振袖の着付けの流れと下着の役割
振袖を美しく着こなすためには、正しい順序で着付けを進めることが大切です。
そして、その一番最初の土台となるのが下着や和装インナーです。
ここでは基本的な着付けの流れと、各段階で下着が果たす役割をご紹介します。
①下着・和装インナーを身につける
振袖の着付けはまず下着から始まります。
和装ブラジャーや和装ショーツを着け、さらに肌襦袢と裾除けを重ねることで、汗や皮脂から振袖を守りながら体を整えます。
この段階でしっかりとした土台を作っておくことで、後の補正や着付けがスムーズになります。
②肌襦袢と裾除けで体を整える
肌襦袢と裾除けは、体と長襦袢・振袖の間をつなぐクッションのような役割を果たします。
吸湿性に優れ、長時間の着用でも快適に過ごせるほか、裾のまとわりつきや静電気も防ぎます。
振袖を汚さないためにも欠かせないステップです。
②長襦袢を着る
長襦袢は衿や袖口から見える部分があり、振袖姿の美しさを大きく左右します。
下着と肌襦袢でしっかり汗を吸収しておけば、長襦袢や振袖を清潔に保てるため安心です。
③補正を入れる
次に補正用のタオルやパッドを胸元や腰回りに入れ、体を寸胴に近づけます。
こうすることで帯の位置が安定し、着崩れにくくなります。
下着がずれていると補正も動きやすくなるため、最初のインナー選びが重要です。
④振袖と帯を着付ける
最後に振袖を羽織り、帯を結びます。
この仕上げの美しさは、実は下着とインナーがどれだけ正しく整えられているかに大きく左右されます。
振袖を着る日の防寒対策
成人式は真冬の1月に行われるため、防寒対策は欠かせません。
ただし振袖は洋服と異なり、厚手のインナーや重ね着をするとシルエットが崩れたり、着崩れの原因になったりします。
そこでここでは、振袖に適した上手な防寒方法をご紹介します。
薄手の和装インナーを活用する
寒いからといって厚手のインナーを着込むのは避けましょう。
生地がもこもこして帯が浮き、せっかくの着姿が台無しになってしまいます。
和装専用の薄手インナーや、衿ぐりが大きく開いた肌着を選べば、衿元から見える心配もなく、すっきりとした見た目を保ちながら適度に保温できます。
和装用タイツやレギンスを取り入れる
下半身の冷えが気になる方には、和装用のタイツや薄手レギンスがおすすめです。
洋服用タイツは足先まで覆われているため足袋が履けませんが、和装専用のものなら問題ありません。
色はベージュや肌色を選ぶと、裾や足袋から透けても目立たず安心です。
羽織ものやショールを活用
屋外での移動や写真撮影のときには、ファーショールや羽織を合わせるのがおすすめです。
首元を温めることで体感温度が上がり、華やかさも増します。
特に振袖用のショールは成人式らしい雰囲気を演出できるアイテムです。
振袖の下着を準備するときの注意点
振袖に適した下着は種類も多く、普段の洋服用インナーとは目的も異なるため、初めてだと何を選べばよいか迷ってしまう方も少なくありません。
ここでは、下着を準備する際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
事前に試着して違和感をチェック
成人式当日は長時間にわたって振袖を着るため、少しの締め付けやごわつきでも疲れにつながります。
必ず事前に和装ブラや肌襦袢を試着し、苦しさや動きにくさがないか確認しておきましょう。
特に胸元や腰回りは補正も加わるため、サイズ感が重要です。
着付け師や専門店スタッフに相談する
自分で選ぶのが不安な場合は、着付けを担当する美容師さんや振袖専門店のスタッフに相談するのがおすすめです。
体型や当日の気温に合わせて、最適なインナーや補正方法をアドバイスしてくれます。
経験豊富なプロの意見を参考にすることで、安心して準備が進められます。
振袖の下着についてよくある質問(FAQ)
Q. 普段のブラジャーを使っても大丈夫ですか?
A. ワイヤー入りブラジャーは不向きですが、ノンワイヤーのキャミソール型インナーなら代用できます。
洋服用のワイヤー入りブラは胸を持ち上げて段差を作り、帯の位置が安定しにくくなります。
また長時間の着用ではワイヤーが食い込んで痛みの原因にもなります。
ノンワイヤーのブラトップやキャミソールなら振袖の邪魔をせず着られますが、より安心なのは胸を平らに整える和装ブラジャーです。
Q. 肌襦袢や裾除けは必ず必要ですか?
A. 汗や皮脂を吸収して振袖を守るため、基本的には用意しましょう。
肌襦袢は汗を吸収し、長襦袢や振袖を清潔に保ちます。
裾除けは足さばきを良くし、透けや静電気を防ぐためにも効果的です。
成人式や前撮りなど長時間着用するシーンでは、特に着ておくと安心です。
Q. 防寒用にタイツやレギンスを履いても良いですか?
A. 和装専用タイプなら問題ありません。
洋服用の厚手タイツは足袋が履けず、裾のシルエットも崩れやすいため不向きです。
和装専用のタイツやレギンスなら安心して着用でき、色はベージュや肌色を選ぶと裾から見えても目立ちません。
Q. レンタルでも下着を準備する必要がありますか?
A. はい、特に直接肌に触れるものはご自身で用意しましょう。
レンタル振袖には和装ブラや肌襦袢などが含まれないケースが多いため、基本的には自分で準備する必要があります。
新品を用意しておくと衛生的で安心です。
お店によってはオプションでレンタルできる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
Q. 和装下着について相談することはできますか?
A. 経験豊富なスタッフが丁寧にアドバイスします。
成人式振袖レンタル専門店ふりそでエイトでご試着の際には、和装ブラや補正方法など下着の選び方も含めてプロがサポート。
体型や好みに合わせた最適な提案が受けられるので、不安を解消しながら成人式の準備を進められます。
振袖専門店ふりそでエイトなら下着や小物も安心サポート
成人式振袖レンタル専門店ふりそでエイトでは、振袖レンタルプランに帯や草履バッグといった小物類までフルセットで含まれているため、基本的な準備はすべて揃います。
ただし和装ブラジャーや肌襦袢・裾除けなど直接肌に触れる下着類は、衛生面の観点からレンタルは行っていません。
そのため、これらはお客様ご自身でご用意いただく必要があります。
「どんな下着を選べばいいの?」「サイズは合っているかな?」と不安になる方も多いですが、ご安心ください。
ご試着時やご来店の際には、経験豊富なスタッフが体型や振袖のデザインに合わせて、最適なインナーや補正の方法をご案内いたします。
自分に合った下着を整えておくことで、当日も美しく快適に過ごせます。
さらに、成人式振袖レンタル専門店ふりそでエイトでは前撮り撮影や当日の着付け・ヘアセットまでトータルでサポートしています。
振袖に必要な準備をまとめて任せられるため、成人式の大切な一日を安心して迎えることができます。
まとめ
振袖を美しく着こなすためには、見えない部分である下着の準備がとても大切です。
和装ブラジャー・肌襦袢・裾除けを正しく身につけることで、シルエットが整い、着崩れ防止や着物の保護にもつながります。
反対に、ワイヤー入りブラや厚手インナーなどは着姿を崩す原因になるため注意が必要です。
成人式という一生に一度の大切な日だからこそ、下着選びからしっかり準備して臨みましょう。
迷ったときは振袖専門店で相談すれば安心です。
成人式振袖レンタル専門店ふりそでエイトでは振袖や小物選びはもちろん、着付けや前撮り撮影までトータルでサポートいたします。