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卒業式に袴を着るのは、多くの女子大生にとって特別な思い出になりますよね。
でも、普段着慣れない袴だからこそ、「途中で着崩れてしまったらどうしよう…」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、卒業式に袴を着用する際に気をつけたい「着崩れの原因」と「予防法」、さらに万が一の「応急処置」について、シーン別に詳しくご紹介します。
大切な一日を安心して迎えるためのヒントとして、ぜひお役立てください。
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袴が着崩れる主な原因とは?
卒業式当日を安心して迎えるためには、まず「なぜ袴が着崩れるのか」を知っておくことが大切です。
袴は見た目以上に繊細な衣装で、着付けや動作のちょっとした差が崩れにつながります。
ここでは、着崩れやすい4つの主な原因をわかりやすくご紹介します。
1. 着付け時の補正不足
着物と袴の間に必要な“補正”が足りないと、体との間に隙間ができてしまい、歩いたり座ったりするたびに着物がずれやすくなります。
特にウエスト部分のフィット感が弱いと、袴が下がりやすくなるため注意が必要です。
2. 紐の結び方・締め具合のムラ
袴を固定する紐が緩すぎるとすぐに下がってしまい、逆にきつすぎると苦しさから姿勢が崩れ、結果としてずれや着崩れにつながります。
均等な力で結び、結び目の位置が正しいかもポイントです。
3. サイズの問題
サイズが体に合っていない袴は、歩くたびにずれてしまう原因になります。
事前の試着やサイズ確認がとても大切です。
4. 動作や姿勢のクセ
長時間の式典では、座る・立つ・階段の上り下り・荷物を持つなど、さまざまな動作が着崩れを招くことがあります。
特に大きくかがむ・背中を丸めるなどのクセがある方は注意が必要です。
普段の動きを意識しておくと、当日の崩れを防げます。
袴の着崩れを防ぐための基本対策
袴が着崩れてしまうと、せっかくの卒業式の写真写りや歩きやすさに影響が出てしまいます。
まずは“着崩れさせないための防止策”をしっかり押さえ、そのうえで万が一崩れたときの“応急処置”を知っておくことが大切です。
ここでは、着付け前の準備から当日の最終チェックまで、着崩れを防ぐためのポイントをわかりやすく解説します。
着付け前の準備|サイズ確認と試着の重要性
袴の着崩れを防ぐうえで最も重要なのが、事前にサイズを確認し、可能であれば試着を行っておくことです。
身長に合っていない袴や、着物の丈が長すぎる・短すぎるといったサイズの不一致は、歩くたびにずれやすく、大きな着崩れの原因になります。
また、レンタルの場合は「体型に合うか」「腰の位置が正しく決まるか」「紐の位置や長さは適切か」を店舗スタッフと一緒に確認しておくと安心です。
前撮りをしている方は、その時のフィッティングを参考に調整してください。
補正タオル・伊達締めの使い方
着付けにおいて“補正”は着崩れ防止の要です。
体に凹凸があるまま着物を着ると、歩いた際に余った生地が動きやすくなり、崩れの原因になります。
補正タオルは腰回りや胸元に適度に入れることで、着物と袴のフィット感を高め、ずれを防ぎます。
さらに、伊達締めは着物を固定するための大切なアイテム。
きつすぎず緩すぎない適度な強さで締めることがポイントで、結び目の位置がずれると全体のバランスが崩れやすくなるため、正しく巻くことが大切です。
当日の注意点|動く前に鏡で最終確認
着付けが完了しても油断は禁物。式典が始まる前に、鏡を使って全体のバランスを確認しましょう。
特に動作の多い式典前は、以下のチェックリストを参考にすると安心です。
― 式典開始前チェックリスト ―
・袴の腰位置(前紐の高さ)が下がっていないか
・後ろの帯(袴の後ろ板)が浮いていないか
・着物の衿元がゆるんでいないか
・裾が広がっていないか、足袋がしっかり見えるか
・歩いた時に袴が絡まないか軽くステップで確認
・写真撮影前に背中と裾を整える
この最終確認だけで、式典中の着崩れを大幅に防ぐことができます。
袴の着崩れを防ぐ所作|動作別の注意点まとめ
着崩れが起こりやすい5つのシーンを問題なく過ごすためには、どのような動作を心がければよいのでしょうか?
ここでは、袴姿で美しさをキープするための、シーン別の所作のコツをご紹介します。
階段の上り下り

袴を着ているときに最も気をつけたいのが、階段の上り下りです。
- ・上り: 袴の前裾を両手でふんわりと持ち上げて、ゆっくりと昇る
- ・下り: 後ろ裾が引きずられやすいため、一段一段を丁寧に降りること
裾を持ち上げることで足元の視界が確保され、つまずき防止にもつながります。
周囲のペースに焦らず、自分のペースで行動することが大切です。
椅子に座るとき

座る姿勢によっては、袴の後ろが引っ張られて帯や腰紐がずれ、着崩れの原因になります。
- ・袴の後ろ部分を軽く持ち上げながら、浅めに腰掛ける
- ・背もたれにもたれず、背筋をまっすぐに保つ
- ・袖は膝の上に揃えて置くと上品な印象に
特に式典会場では長時間座ることも多いため、正しい座り方を意識しておくと安心です。
車の乗り降り
車での移動も、着崩れしやすいシーンのひとつです。
- ・お尻からゆっくりと座席に腰を下ろす
- ・裾を手で軽く持ち上げて、引きずらないよう調整する
- ・座席には深く座らず、浅く腰掛けるのがポイント
トイレの利用時
卒業式当日は長時間になるため、トイレを使用する場面も避けられません。
落ち着いて丁寧に動作することで、着崩れを防ぐことができます。
- ・洋式トイレを選ぶと安心
- ・袴や肌着の裾はまとめて上にあげ、袖は帯に挟むかクリップで固定
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前かがみで物を拾うとき
スマートフォンやハンカチを落としてしまったとき、つい前かがみになりがちですが…
- ・前かがみにならず、膝を軽く曲げてしゃがむように動作する
- ・袖は手で押さえて、袴や着物が床につかないよう注意する
特に屋外では、裾の汚れに直結するため、慎重な動きが大切です
【応急処置】着崩れてしまったときの直し方
どんなに気をつけていても、動作の中で思わぬ着崩れが起きてしまうことはあります。
でも大丈夫。
よくある着崩れのパターンと、それぞれに対応した応急処置の方法を知っておけば、慌てずきれいな着姿を取り戻せます。
卒業式当日に備えて、ぜひチェックしておきましょう。
衿元が広がった場合
着物の衿元がだらしなく見えてしまうと、せっかくの袴姿が台無しに。
写真撮影の前などには特に注意したいポイントです。
対処法:袴の右スリットから手を入れ、下前(したまえ)の衿を優しく引いて整える
ぐっと引きすぎると中心がずれてしまうため、左右のバランスを見ながら少しずつ調整するのがコツです。
袴が下がってきた場合
袴が腰からずり落ちてきたように感じたときは、早めの対処が重要です。
対処法:袴の脇から手を入れ、着物を押さえつつ帯と袴を一緒に持ち上げる
さらに、袴の背中部分にある「ヘラ(背板)」をしっかり差し込み、安定させます。
ヘラを入れ直すことで、袴の位置が固定され、ずり落ちるのを防げます。
ご自身で難しい場合は、付き添いの方に手伝ってもらうのも◎。
袴の紐がほどけた場合
袴の前や後ろを結んでいる紐がほどけると、袴自体が緩んでしまい非常に不安定になります。
対処法:紐をしっかり引いて蝶結びを作り直す
このとき、余った紐を上から巻いて隠すように結ぶと見た目もきれいで崩れにくくなります。
また、鏡のない場所でもできるよう、結び方を事前に練習しておくと安心です。
帯がずれてしまった場合
袴の下に結んでいる帯がゆるんでしまうと、全体のバランスが崩れ、着心地にも影響します。
対処法:帯の中央を軽く押さえて左右を均等に整える
可能であれば、帯の下に補正用のタオルを再度差し込み、緩みをカバーします。
帯が緩いままだと、動くたびに袴が下がってしまうため、気づいたら早めに直すのがポイントです。
腰紐が緩んで全体が下がった場合
応急処置として洗濯ばさみやクリップを使い、袴の内側から着物と袴を一時的に固定する方法も有効です。
クリップは外側から見えない位置に留めるのがポイント。
式典中の一時的な対処として覚えておくと安心です。
袖や裾が汚れてしまった場合
屋外での移動やトイレ利用時など、うっかり袖や裾が汚れてしまうことも。
対処法:ハンカチやウェットティッシュで軽くたたくように拭き取る
広がりすぎた袖は、クリップなどで帯に一時固定するのもおすすめです。
完全には落とせなくても、目立たなくすることで見た目の印象をカバーできます。
着崩れを防ぐために準備すべきグッズ
袴の着崩れを防ぐためには、当日の動作に気をつけることに加え、事前にサポートアイテムを準備しておくことも大切です。
どれも簡単に持ち歩けるものばかりなので、卒業式当日にバッグに入れておくと安心。ここでは、着崩れ対策に役立つおすすめの小物をご紹介します。
着物クリップ

袖を固定したり、トイレ時に布を留めたりするのに便利。
着物や袴の袖を一時的に固定したいときに便利なのが、着物専用のクリップです。
軽くてかさばらないため、2〜3個持っておくと安心です。
ハンカチ・小さめのタオル
衿元の汗を吸収したり、急な汚れをさっと拭いたりと、ハンカチやタオルは一枚あるだけでも頼れるアイテム。
予備として2〜3枚用意しておくと、状況に応じて使い分けができます。
特に白や淡い色の袴を着る場合は、目立たない色のものを選ぶと目立ちにくくて◎です。
着崩れしにくいレンタルショップ選びのポイント
卒業式に袴を着用する際、多くの方がレンタルショップを利用されますが、実は「どのショップを選ぶか」が着崩れを防ぐ大切な要素のひとつになります。
着付けは見た目の美しさだけでなく、一日を通して快適に過ごせるかどうかにも関わる重要なポイントです。
着崩れしにくく、美しい袴姿を保つためには、以下の点を意識してショップを選びましょう。
プロによる着付けサービスがあるか
まずチェックしたいのが、「着付けのプロが対応してくれるかどうか」です。
袴の着付けは見た目を整えるだけでなく、長時間座ったり歩いたりしても崩れにくくするために、補正や帯の位置などをしっかり調整する必要があります。
経験豊富なスタッフであれば、そうした細かな調整も的確に行ってくれるため、安心して一日を過ごすことができます。
また、プロによる着付けは苦しくなりにくく、動きやすいのも特徴。
緩すぎず、きつすぎない絶妙な加減で仕上げてくれるので、長時間の式典でも安心です。
試着・事前フィッティングの有無
次にチェックしたいのが「試着・事前フィッティング」が可能かどうか。
袴は身長や体型に合わせたサイズ選びが不可欠で、丈が合わない・紐の位置が合わないと当日大きくずれてしまう原因になります。
試着ができる店舗なら、実際に着物と袴を合わせて腰紐の高さ・丈感・動いたときのフィット感まで確認できます。
また、事前フィッティングで補正の量や立ち姿のバランスも調整できるため、当日の着崩れリスクを大幅に軽減できます。
安心して卒業式を迎えるためにも、丁寧に見てくれる店舗を選ぶことが大切です。
着付けに使用する小物や補正具の質
次に注目したいのは、着付けに使われる小物や補正具の「質」と「種類」です。
腰ひもや伊達締め、補正タオル、着物クリップなど、見えない部分の道具がしっかりしているかどうかで、着崩れのしやすさは大きく変わります。
「卒業式袴専門店「ハカマエイト」のようにレンタルプランに必要な小物がすべて含まれている店舗もありますが、中には別途料金が発生するケースもあるため、事前に確認しておくと安心です。
質の良い小物を使ってもらえるか、そして使い方について丁寧に説明してもらえるかも重要なポイントです。
当日サポートの有無
「万が一、着崩れてしまったらどうしよう…」という不安を感じる方も多いと思います。
そんな時に心強いのが、当日のサポート体制が整っているかどうかです。
たとえば、提携している美容室やスタッフが現地にスタンバイしているショップであれば、すぐに対応してもらえる可能性があります。
また、「卒業式袴専門店「ハカマエイト」では、万が一着崩れてしまった場合でも、店舗に戻っていただければその場でお直しの対応が可能です。
こうした柔軟なサポート体制があるショップを選ぶことで、当日の安心感がぐんと高まります。
事前に丁寧な説明があるか
初めて袴を着る方にとって、「トイレの使い方」や「階段の昇り降りのコツ」など、細かい所作はわからないことだらけです。
そのため、試着時や事前カウンセリングの際に、こうしたポイントを丁寧に説明してくれるショップは、信頼できる証拠です。
ちょっとした不安や疑問にも親身に答えてくれる対応力のあるお店なら、当日も安心して任せることができますし、心に余裕を持って卒業式に臨めます。
卒業式袴専門店ハカマエイトならプロの着付けで着崩れ安心!
袴姿を一日中きれいに保つためには、何よりも最初の着付けの質がとても重要です。
どれだけ丁寧に動作に気をつけても、着付けが甘いとすぐに着崩れてしまうことも。
だからこそ、信頼できる専門店を選ぶことが、安心して卒業式を迎える第一歩になります。
「卒業式袴専門店「ハカマエイト」では、経験豊富なプロの着付けスタッフが対応。
袴の高さや補正の入れ方など細部まで丁寧に仕上げ、式典中の長時間の着席や移動にも耐えられるよう工夫が施されています。
- ・美しいシルエットが長時間持続
- ・動いても崩れにくい安定感のある着付け
- ・締めつけすぎず快適に過ごせる工夫
また、当日は「着崩れが心配…」という方のために、オプションプランや事前の行動ガイド、そして万が一のトラブルにも対応できるサポート窓口をご用意。
着物に慣れていない方でも、安心して一日を過ごしていただけます。
「卒業式袴専門店「ハカマエイト」なら、見た目の美しさはもちろん、安心感もしっかりサポート。大切な一日を、最高の袴姿でお過ごしください。
袴の着崩れについてよくある質問(FAQ)
卒業式は長時間の移動や動作が続くため、袴が着崩れしないか不安に感じる方も多いものです。
ここでは、よく寄せられるご質問にお答えしながら、当日安心して過ごすためのポイントをご紹介します。
Q1. 袴はどれくらいの時間で着崩れしますか?
着用状況や動き方によって変わります。
一般的には3〜5時間ほど着用すると腰紐の緩みや裾の広がりが起きやすくなります。
特に座る・立つ動作を繰り返す場面が多いと、着物と袴の間に動きが生じ、徐々にずれてしまうことがあります。
ただし、補正や着付けがしっかりしていれば長時間でも安定しやすくなります。
Q2. 袴が下がってきたとき、自分で直せますか?
軽いズレであれば可能です。
応急処置として洗濯ばさみやクリップを内側で留める方法が有効です。
ただし、大きく崩れている場合は無理に直さず、着付け経験者に相談する方が安心です。
Q3. 卒業式当日に着崩れした場合、どうすれば?
まずは鏡で状態を確認しましょう。
崩れたポイントを把握したうえで、腰紐・衿元・裾の順に整えると落ち着きます。
軽い着崩れなら自分で対処できますが、不安な場合は式場の着付けサービスや近くのレンタル店に相談すると安心です。
まとめ|袴の着崩れ対策で、卒業式をもっと素敵な思い出に
初めての袴は楽しみな反面、着崩れの不安もつきもの。
でも、事前の準備やちょっとした動作の工夫、万が一のときの応急処置を知っておけば、当日も安心して過ごせます。
プロの着付けが受けられるレンタル店を選ぶことも、きれいな着姿を保つための大切なポイントです。
大切な卒業式を、自分らしく美しく迎えましょう。













