卒業式に袴をレンタルする際には、事前に袴の丈について知っておきましょう。
丈の選び方は見た目の美しさや動きやすさに大きく影響するため、自分の身長に合った丈を選ぶことが重要です。
今回は、袴の丈の基本知識から丈の測り方、サイズの調整方法までご紹介いたします。
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袴の丈(たけ)とは?
卒業式で着る袴は、着物と袴に分かれていることをご存知でしょうか?
「袴」と言うと、洋服でいうワンピースのように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には上下に分かれています。
上半身に着物を着て、その上から袴を合わせて着こなす形になります。
このため、袴を美しく着こなすためには、「裄丈」「袖丈」「袴丈」の3つの丈を正確に測ることが重要です。
それぞれの丈が適切であることで、全体のバランスが良くなり、動きやすさと見た目の美しさが向上します。
ここでは、それぞれの丈の測り方を詳しく説明します。
裄丈の測り方
裄丈(ゆきたけ)は、着物の袖の長さを決定するための重要な測定ポイントです。
例えば、裄丈が短すぎると袖が引きつってしまい、動きづらくなります。
逆に、裄丈が長すぎると袖がだらしなく見えてしまいます。
裄丈を正確に測ることで、着物が体にぴったりと合い、動きやすく、見た目も美しくなります。
①腕を自然に下げる
リラックスして腕を45度下げた状態で測定します。
腕を曲げたり力を入れたりしないようにしましょう。
②肩の中央から手首までの長さを測る
肩の中央部分(首の付け根)から肩を通って手首の骨の突起部分までをメジャーで測ります。
この時、メジャーがたるまないように注意し、正確に測ることが大切です。
袖丈の測り方
袖丈(そでたけ)は、着物の袖の長さを指します。
袖丈を測る際には、体ではなく着物自体を測定します。
①着物を平らな場所に置く
着物を平らな場所に置き、シワをしっかりと伸ばしてから測定します。
着物が平らになっていないと正確な測定ができません。
②袖の長さを測る
袖の端から反対側の袖の端までをメジャーで測ります。
これにより、両袖の長さが均等であることを確認できます。
袴丈の測り方
袴丈とは、袴紐の下から裾までの長さを指します。
正しい袴丈を測定することは、見た目の美しさと動きやすさに大きく影響します。
①アンダーバストの位置を確認
アンダーバストの約5cm下からメジャーを使って測定します。
これは、袴紐を結ぶ位置となるため、非常に重要です
②裾の位置を決める
適切な裾の位置までメジャーを下ろして、袴丈を測定します。
この時、履物によって裾の位置が変わるため、測定する際は注意が必要です。
例えば、袴に草履を合わせる場合は、くるぶしが隠れる程度まで袴を長めに着こなします。足袋の境が見えないよう、裾が長いほうが美しく見えます。
一方、袴にロングブーツを合わせる場合は、足首が見えるように3cm程短めに着こなすのがポイントです。
袴丈を短くし、ロングブーツの編み上げ部分を見せると全体のバランスが良くなり、動きやすさも向上します。
袴のサイズ選びのチェックポイント
袴のサイズを選ぶ際には、以下のチェックポイントを参考にしてください。
身長に合わせる
まず、袴の長さは身長に応じて選ぶことが基本です。
一般的には、身長別のサイズ表が用意されているため、これを参考にするのが良いでしょう。
サイズ表を利用することで、自分の身長に最適な袴の長さを選ぶことができます。
例えば、背の高い方は長めの袴を、背の低い方は短めの袴を選ぶことで、全体のバランスが整い、見た目が美しくなります。
※背の高い方
【このモデルが着用している卒業式袴を見る】
※背の低い方
【このモデルが着用している卒業式袴を見る】
また、袴の丈は履物によって変わります。
ブーツを履く場合、草履を履く場合、それぞれのパターンが記載されているサイズ表を確認すると分かり易いでしょう。
動きやすさを考慮する
袴は見た目の美しさだけでなく、動きやすさも重要です。
特に卒業証明書授与などで壇上に上がる機会がある場合は、動きやすさを重視する必要があります。
袴があまりにも長すぎると、歩きにくくなり、階段の上り下りや立ち居振る舞いに支障をきたすことがあります。
逆に、短すぎると見た目が不格好になりがちです。
動きやすさを重視されたい方は、ブーツを履いて袴を短く着こなすのがおすすめです。
袴に合わせる着物の袖丈
卒業式の袴に合わせる一般的な着物は、袖丈が85cm程の「二尺袖」です。
この「二尺袖」は、動きやすさと見た目のバランスを兼ね備えており、多くの方に適しています。
成人式に着た袖丈100cm程度の中振袖を袴に合わせることもありますが、袖丈が長いと動きにくさを感じる場合があります。
そのため、動きやすさを重視する方には、二尺袖の着物がおすすめです。
身長別袴サイズ一覧
袴の丈を選ぶ際には、身長に応じたサイズを選ぶことが重要です。
以下に、草履を履く場合とブーツを履く場合のそれぞれについて、身長別の袴の丈の目安を示します。
この表を参考にして、自分の身長に合った袴の丈を選びましょう。
草履の場合
草履を履く場合の袴の丈は、次のようになります。
草履は足袋を履くため、足袋の境目が見えないよう、袴の丈を少し長めにすることで、全体のシルエットが美しくなります。
例えば、身長が150cmの方は、91cmの袴丈を選ぶと良いでしょう。
身長が170cmの方は、103cmの袴丈が適しています。
草履と袴のバランスを考慮して選ぶことがポイントです。
ブーツの場合
ブーツを履く場合の袴の丈は、次のようになります。
ブーツは足首を見せる着こなしにするため、袴の丈を少し短めにすることで、全体のバランスが良くなります。
例えば、身長が160cmの方は、95cmの袴の丈が適しています。
身長が155cmの方は、91cmの袴の丈を選ぶと良いでしょう。
ブーツを履く際は、足首が少し見えるように丈を短めに調整することがポイントです。
注意点
ブーツを履く場合には、足首が見えるショートブーツを選ぶ方もいらっしゃいます。
この場合は、草履用のサイズ表を参考にすることが推奨されます。
足首が見えるショートブーツでは、袴の丈を長めに調整して、ブーツの境目を見せないようにするのが理想です。
以上の情報を参考にして、自分の身長に合った袴の丈を選び、卒業式や成人式などの特別な日に最高の袴姿を演出しましょう。
正しい袴のサイズを選ぶことで、見た目の美しさと動きやすさを両立させることができます。
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袴のサイズの調整方法
袴を着る際、サイズが合わない場合でも、いくつかの調整方法があります。
特にウエスト部分の調整や肩上げなど、自分に合った着心地を手に入れるためのポイントを以下に紹介します。
ウエスト部分は腰紐で調整する
袴のウエスト部分は、一般的に腰紐を使って調整します。
袴のサイズ選びの際には、ウエストや横幅よりも縦の長さに注意を払います。
なぜならば、袴のウエストは基本的に調整可能であり、締め具合によって着用感が大きく変わるからです。
袴紐の使い方
袴には紐が付いており、これを使ってウエスト部分の締め具合を調整します。
袴紐をしっかりと結んで調整し、安定感のある着用感を得ることができます。
特にふくよかな体型の方は、袴紐の長さが足りない場合がありますので、ふくよかなサイズ専門店での購入や調整を検討すると良いでしょう。
サイズ選びのポイント
袴をレンタルする際は、縦の長さを基準にしましょう。
身長に応じた袴の丈を選ぶことが重要で、それに合わせて腰紐で調整します。
ウエストの締め具合が適切であれば、横幅や他の部分の調整は比較的簡単に行えます。
肩上げの方法
レンタルされたい着物の裄丈(肩から手首までの長さ)が長い場合や、幼い方が着る場合には、肩上げが有効な調整方法です。
肩上げをすることで、袴の着用感が大幅に改善され、より美しいシルエットを作ることができます。
肩上げの手順
袴の肩部分を少し上げて縫い直すことで、裄を短くすることができます。
この調整方法は、特に身長が150cm以下の小学生の方に適しています。
肩上げによって、袴が体にフィットしやすくなり、動きやすさも向上します。
ただし、肩上げは一般的には子供向けの調整方法です。
身長が150cm以下の女子大生が肩上げを行うことは稀であり、一般的に成人女性向けの着物では肩上げはあまり行われません。
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専門の仕立て屋を利用する
肩上げは縫い直す作業であり、専門の仕立て屋に依頼することをおすすめします。
着物を購入する際には、調整や仕立てのサービスを提供している店舗を選ぶと良いでしょう。
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ハカマエイトの魅力は、手軽なレンタルサービスにあります。
袴のサイズ選びでは、履物の種類によって袴丈が異なることをお伝えしました。
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まとめ
袴の丈(たけ)は、見た目の美しさや動きやすさに大きく影響するため、自分の体型や身長に合った丈を選ぶことが重要です。
裄丈、袖丈、袴丈の正確な測り方を理解し、身長別のサイズ表を参考にして適切な袴の丈を選びましょう。
調整が必要な場合は、専門の着付師に依頼するのも一つの方法です。
ハカマエイトのプロのスタッフにまかせすれば、ぴったりの袴をレンタルできます。