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卒業式の衣裳として袴をイメージされる方も多いかと思いますが、今回は袴を普段着として楽しむ方法をご紹介します!
特別感のある卒業式に袴を着ると素敵な思い出になりますし、卒業式には袴を着たい!と考えている方が多い中、あえて普段着として袴を着る方は少なそうですよね。
ところが実は、最近増えている袴の普段着化。
普段から洋服ではなく袴を着る理由は何なのでしょうか?
袴を普段着として着る理由や、コーディネートについてご紹介します。
袴を普段着としておすすめする理由
卒業式や弓道、剣道など特別なシチュエーションでないにもかかわらず、普段から袴を着る理由とは一体何なのでしょう?
まずは、袴を普段着としておすすめする理由をご紹介します。
袴はスカートみたいに穿けちゃう!
袴を普段着で着る一番大きな理由は、スカート感覚で穿けること。
行灯袴と呼ばれる女性用の袴はスカートのように袴の中が空洞になっています。
そのため、他の着物に比べて動きやすく日常生活に不自由を感じることが少ないのです。
また、着物に袴を合わせるスタイルはもちろん、中には洋服に袴を合わせて着こなす方もいらっしゃいます。
「洋服に袴」とGoogleで画像検索していただければ、洋服に袴を合わせた様々なスタイルが出てきます。
もし、洋服に袴を合わせられるなら、袴の脇の開きに注意しましょう。
腰のあたりが開いているため、パレオやスカートを重ね履きしてインナーが見えないように工夫が必要です。
袴は洗濯・保存が気楽にできる
着物の場合は正絹と呼ばれるシルク生地など、自然素材のものが多いため自宅で洗うことが出来ません。
一方、袴の素材はポリエステル素材がほとんど。
自宅で洗える素材のため気軽に着れますし、管理も楽です。
着物に比べて価格が安い
袴を普段着で着る理由として、価格の安さも外せませんね。
着物を着る場合は、肌着や長襦袢、重ね衿、半衿、帯、帯揚げ、帯締め、足袋、草履、補正用のタオル、腰ひも、伊達締め、コーリンベルトなど沢山の小物が必要です。
街着と呼ばれる普段着の着物が10,000円前後と考えると、一式揃えるのに60,000円程かかると想定されます。
着物の質にこだわると、更に金額は上がります。
袴だけの値段を見ると、10,000円前後で購入できます。
中古品の場合は更に安く、4,000円前後でも見つかるでしょう。
着物の中で一番着付けが簡単!
実は着物の中で一番着付けが簡単な和装が袴です。
未婚女性の第一正装とされる振袖と比較すると、その差は歴然。
振袖を着付ける場合は慣れた方でも1時間近く時間が必要です。
対して、袴を着付ける場合は30~40分ほど。
卒業式袴レンタル専門店のハカマエイトでも卒業式の袴の着付けは約30分で対応しています。
専門店だからこそのスピード感ですよね。
もちろん、何回か練習を重ねればご自身で袴を着付けることも可能です。
『卒業式袴の着付け方!初心者向け女袴の簡単着付け』では、袴を自分で着付ける方法をご紹介しています。
袴を普段着にするメリット
さて、袴を普段着としておすすめする理由を確認したところで、次はメリットを見ていきましょう。
普段着として袴を着る場合、どんなメリットがあるのでしょうか?
背筋が伸びて楽
袴を着られた方は「背筋が伸びて楽」と皆さん一貫しておっしゃいます。
姿勢が良くなり凛とした雰囲気になれます。
近年はスマホの使用で猫背を気にされる方が増えてきましたが、日常的に袴を着ることで、姿勢矯正にもなっちゃいますね。
足長効果もバッチリ
袴を着るとスラっとしたシルエットになるため、足長効果が実感できます。
アンダーバストの少し下から袴を合わせるので、洋服でいうハイウエストのボトムスを穿いたイメージに。
ブーツを合わせると更に足長効果が期待できます。
身長の低さを気にされている方も、袴を普段着にすることで周りの方にスタイルの良い印象を植え付けられます。
個性派ファッションを楽しめる
袴を普段着にする最後のメリットは、個性的なファッションが出来るところです。
大学や専門学校に進学されると、ご自身のアイデンティティを深く模索される方もいらっしゃいますよね。
周りとの違いや個性を出したい方におすすめのファッションです。
普段着向け袴コーデのコツ
続いては、卒業式など特別な日とはまた違う、普段着としての袴コーデをご紹介していきます。
トレンドカラーを取り入れる
まず一つ目は、トレンドカラーを取り入れること。
洋服で流行りのトレンドカラーを袴コーデにも取り入れると、こだわりを感じるオシャレな雰囲気になります。
また、選ぶカラーによっては主張し過ぎずナチュラルに着こなすこともできるでしょう。
淡色、くすみカラー、ナチュラルカラーが流行りの今は、以下の写真のような着物・袴がおすすめです。
洋服・洋風小物とのMIXコーデ
また、洋服や洋風小物とのMIXコーデもおすすめです。
特に、洋服と袴を合わせるスタイルは普段着ならでは。
卒業式では着物に袴を合わせたフォーマルな装いが求められますが、普段着として袴を着る場合は、シャツやTシャツなど好みの洋服と合わせて着用できます。
帽子やパーティーバッグなど、洋風の小物を袴に合わせる場合は、モノトーンでまとめた袴コーデがおすすめです。
以下の写真のような、モノトーンでまとめた着物と袴にも洋風の小物がお似合いになります。
袴の選び方と着付け方
普段着として着る袴コーデを確認されたら、次は袴の選び方と着付け方を見ていきましょう。
普段着として袴を着るなら、どういった点に着目して袴を選べばよいのか、しっかりと確認しましょう。
また、普段着として袴を着るなら自分で袴を着付けられる方が絶対に良いですよね。
袴の着付け方についても見ていきましょう。
ポリエスエル素材の袴を選ぶ
普段着として袴を着るなら、汚れても直ぐに自宅で洗えるポリエステル素材の袴がおすすめです。
外出先でのランチで汚れや匂いが付いてしまっても、自宅で洗える素材だと安心です。
正絹の場合、シルクになるので自宅で洗うことは出来ません。
特別な日の装いとしてはベストですが、普段着としては使いづらいでしょう。
半幅帯の購入も忘れずに
普段着として袴を着る時に、必ず用意しておきたいのが半幅帯です。
袴下帯とも呼ばれ、袴を着付ける時に使う帯になります。
浴衣の帯と同じ一般的な帯の半分の幅になります。
袴の着付け方をマスターしよう!
次はいよいよ袴の着付けについて。
普段着として袴を着るなら自分で着付けられるようになりたいですね。
簡単に4つのステップでご紹介していきますが、画像付きで詳しく袴の着付けを見たい方は『卒業式袴の着付け方!初心者向け女袴の簡単着付け』をご覧ください。
①まずは着物を羽織りましょう。
和洋折衷の袴コーデにされる方は、シャツやTシャツなど洋装のトップスを着用してください。
②着物を羽織ったら右前(※)で固定しましょう。
※右前:右衿を先に合わせてから左衿を上から重ねる。つまり相手からみて「右側が上」の状態です。
着物の丈は、裾が膝辺りにつく程度の長さにしてください。
③次に袴を着用します。
袴を足元に広げ、スカートを穿くのと同じように、袴を持ち上げます。
袴の丈感を調整し、ブーツを履く場合は少し短く仕上げてください。
草履を履く場合は足首が見えないよう、袴の裾でくるぶしが隠れるようにしてください。
④袴の紐を締め、蝶々結びで固定すると完成です。
袴と合わせるおすすめのアイテム
続いては、袴に合わせたい、おすすめのアイテムをご紹介します。
冬の寒い時期の場合、普段着として袴を着るなら、冬の防寒対策が気になりますよね。
ポンチョやストール・マフラー、手袋を袴に合わせ、しっかり防寒しましょう。
袴の下にタイツを穿いて、ブーツを合わせるのもおすすめです。
卒業式の場合は編み上げタイプのブーツを合わせる方が多いですが、普段着の場合はどんなデザインのブーツでも問題ありません。
洋服やアクセサリーと同系色のカラフルなブーツを合わせても個性的な雰囲気になるのでおすすめです。
袴コーデをシックにまとめたい方はベーシックな黒のブーツがおすすめです。
袴に合わせるブーツについては『卒業式袴に合うブーツの長さは?草履との比較、各メリットデメリットまとめ』で沢山ご紹介しているので、ぜひご覧ください。
また、オシャレ度UPのためにカチューシャや帽子を袴に合わせるのもおすすめです。
注意点とお手入れ方法
袴を選ぶポイントでポリエステル素材をおすすめいたしましたが、実際の洗濯方法や保管方法はご存知ですか?
こちらではポリエステル素材の注意点やお手入れ方法について詳しくご説明いたします。
ポリエステル素材って何?
ポリエステル素材とは、石油から作られた化学繊維です。
日常的に着ている洋服はもちろん、卒業式にレンタルするほとんどの袴はポリエステル素材です。
ポリエステル素材のお手入れ方法
袴を着た後は汗や汚れが気になるので直ぐに洗いたいですよね。
ポリエステル素材は、軽く畳んで洗濯ネットに入れたら、自宅の洗濯機で洗うことも出来るのでとても便利です。
ポリエステル素材の保管方法
ポリエステル素材は正絹に比べてシワが付きづらく、着用時や保管の際にも安心です。
保管する際も衣裳ダンスやプラスチックのケースに畳んで入れておくだけで問題ありません。
正絹の場合は防虫剤と一緒にたとう紙で包み、桐ダンスに収納しておかないとカビや虫食いで劣化してしまいます。
ポリエステル素材の注意点
ポリエステル素材の注意点は、着崩れがおきやすいこと。
シワになりにくく滑りやすい素材のため、着用時に着崩れがおきやすいのです。
袴の帯を正絹にするなどして、素材を変えると着崩れ防止になります。
また、化学繊維のため静電気がおきやすいです。
袴の下にタイツを穿く場合は、袴がタイツにくっつかないよう静電気防止スプレーを振っておきましょう。
袴を普段着で楽しむ方法|まとめ
今回は卒業式袴レンタル専門店のハカマエイトが、袴を普段着で楽しむ方法についてご説明いたしました。
普段着だからこそ、手持ちの洋服に袴を合わせた個性的な着こなしも楽しめます。
式典の場となる卒業式では正装を求められるため、奇抜過ぎる装いやフォーマルさに欠ける装いはマナー違反になります
周りと違った個性的な着こなしを求める方は、ぜひ一度、普段着として袴を着用されてはいかがでしょうか?
卒業式袴は品よくプロの着付けで仕上げて!
正装を求められる卒業式には、袴レンタル店でしっかりと袴を選び、着付けまで任せてしまうのがベストです。
袴レンタル専門店のハカマエイトでは、パーソナルカラーに精通したベテランのスタッフが、あなたのなりたい雰囲気を伺いお気に入りの一着を見つけるお手伝いをさせていただきます。
事前にパーソナルカラー別のおすすめ卒業式袴コーデを知りたい方は、以下のコラム記事もぜひご覧ください!
『イエベ春・秋向けの袴あなたに似合うのはどっち?』
『ブルベに似合うレンタル袴16コーデ!なりたい雰囲気はどれ?』
また、卒業式で扱うレンタル袴のほとんどはポリエステル素材。
シワになりにくいため式典やバス、車で座る時も安心ですが、着崩れしやすいというデメリットがありました。
袴レンタル専門店のハカマエイトでは、華やかで着崩れ防止にもなる金襴帯を取り扱っています。
金襴帯とは京都・西陣の伝統工芸品、正絹(シルク)が素材になった帯のことです。
金糸や銀糸が織り交ぜられ、光に当たるととても煌びやかな雰囲気になります。
以下の卒業式袴に合わせている帯も金襴帯です。
【左上のモデルが着用している卒業式袴を見る】
【右上のモデルが着用している卒業式袴を見る】
【左下のモデルが着用している卒業式袴を見る】
【右下のモデルが着用している卒業式袴を見る】
さらに、ハカマエイトでは何十年も着付けをしてきたプロの着付け師が卒業式当日の着付けを担当します。
着崩れることのないプロの技を、ぜひ大切な卒業式で体験してください。
卒業式当日の着付けやヘアセットもキャンパス内や卒業式の会場近くで行います。
もちろんハカマエイト各店舗で支度も可能ですが、袴に着替えてから電車やバスに乗ることを思うと、キャンパス内や卒業式会場の近くで着付けやヘアセットをされるのが一番便利です。
ハカマエイトへのお申込みは、各店舗またはキャンパス内で実施される展示会へ。
どこで申し込んでいただいても、お好きな場所で着付けやヘアセットの申込が可能です。