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成人式振袖お役立ちコラム
2025.04.22
成人式・振袖の豆知識
成人式とは?意味・由来・振袖を着る理由までわかりやすく解説!
目次
成人式とは、「大人になること」を社会全体でお祝いする大切な式典です。
成人式を控えた高校3年生から大学1回生の皆さんにとっては、これから迎える一生に一度の特別なイベント。
この記事では「成人式とは何か」という基本から、その由来、振袖を着る理由、地域ごとのスタイルやマナーまで、やさしくわかりやすく解説します。
成人式の意味とは?なぜ行うのか
成人式とは、人生の中でも特に大きな節目である「大人になる日」を祝う、日本ならではの大切な式典です。
「冠婚葬祭(かんこんそうさい)」という言葉をご存じの方も多いと思いますが、このうちの「冠」は、人生最初の通過儀礼を意味し、それが成人を祝う儀式にあたります。
古くから日本では、このように節目を丁寧に祝う文化が根付いており、成人式もその一環として大切にされてきました。
法律上の成人と式典の違い
日本では2022年の法改正により、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。
これにより、18歳から選挙に投票したり、親の同意なしに契約ができるようになりました。しかし、現在も多くの自治体では「20歳で成人式を行う」スタイルを採用しています。
その理由はさまざまです。
たとえば、飲酒や喫煙が認められるのは依然として20歳からであり、18歳ではまだ高校在学中の方も多く、落ち着いて式典に臨むのが難しいという事情もあります。
精神的な自立や社会人としての自覚を持つ時期として、20歳のほうがふさわしいと考える声も根強いのです。
成人式は「大人」への第一歩
成人式は、単に年齢を祝うイベントではなく、「大人としての第一歩」を踏み出すための大切な機会です。
社会の一員としての自覚を促し、地域の人々や家族から祝福を受けることで、自身の成長を実感することができます。
また、家族や恩師、友人とともに未来を誓い合う瞬間は、一生に一度の大切な思い出になります。
自分が育った地域や、支えてくれた人たちへの感謝を改めて感じられるのも、この式典の魅力のひとつです。
成人式は祝われる側だけでなく、見守る家族や地域にとっても、若者の成長を実感できる特別な一日なのです。
成人式の由来・歴史を知ろう
私たちが今迎える「成人式」は、実はとても長い歴史を持つ、日本独自の文化です。
ここでは、成人式の起源から現代の形になるまでの流れを、わかりやすく解説します。
奈良時代の「元服」が起源
成人式のルーツは奈良時代にさかのぼります。
当時の男子は、一定の年齢に達すると「元服(げんぷく)」と呼ばれる儀式を通じて大人として認められました。
この元服では、髪型を大人の形に整え、子ども用の服から成人用の衣装に着替えるなど、見た目を一新することで「子どもから大人への変化」を象徴していました。
元服の年齢は時代によって異なりますが、おおむね12歳〜16歳くらいが一般的とされていました。
現代よりも早い年齢で大人の仲間入りを果たしていたことがわかります。
女子の成人儀式「裳着(もぎ)」
男子だけでなく、女子にも成人を祝う通過儀礼がありました。
それが「裳着(もぎ)」という儀式です。
特に平安時代の貴族階級の間で行われており、成人したことを示すために、裳(も)と呼ばれる長いスカートのような衣装を初めて身につけることが特徴でした。
裳着では、女性たちは華やかな着物をまとい、髪型を整えて式に臨みました。
この様子は、現在の成人式で振袖を着る文化に通じる美しさがあります。
伝統を大切にしながらも、その時代ごとの装いで晴れの日を迎える姿勢は、今も昔も変わらない日本人の感性といえるでしょう。
現代の成人式のはじまり
現在のような自治体主催の成人式が始まったのは、第二次世界大戦後の1946年。埼玉県蕨市で行われた「青年祭」がきっかけとされています。
戦後の混乱の中で、将来を担う若者たちに希望と自信を与えるために開催されたこの催しが、多くの共感を呼びました。
この取り組みが全国的に注目され、やがて各地の自治体でも同様の式典が行われるようになりました。
そして1949年には、1月15日が「成人の日」として国民の祝日に制定され、全国的に成人式が行われるようになったのです。
成人の日はいつ?なぜ1月第2月曜日なの?
成人式は毎年1月に行われることが多いですが、「成人の日」がいつなのか、そしてなぜ今のように1月第2月曜日に設定されているのかをご存じでしょうか?
ここでは、かつての成人の日の由来から、日程変更に至った経緯までを詳しくご紹介します。
昔は1月15日が「成人の日」
かつて「成人の日」といえば、毎年 1月15日 に固定されていました。
これは、古くから日本で行われてきた「元服(げんぷく)」の風習や、新年の始まりにふさわしい節目としての意味合いから、この日に設定されていたのです。
年始の落ち着いた時期ということもあり、家庭や地域でのお祝いとも調和が取れ、親族や地元の友人とゆっくり過ごせるタイミングとして、多くの人々の記憶に残る日となっていました。
1月15日が「成人の日」として親しまれていたことから、今でも「成人式=1月15日頃」というイメージを持っている方も少なくないかもしれません。
「ハッピーマンデー制度」による変更
そんな中、2000年から導入されたのが「ハッピーマンデー制度」です。
これは国民の祝日を月曜日に移動させることで、土日とあわせた3連休を増やし、家族と過ごす時間や旅行・レジャーなどを楽しめる時間をつくろうという目的で始まりました。
この制度により、「成人の日」は1月の第2月曜日へと変更されました。
固定日だった1月15日から、毎年日付が変動するようになったのです。
これにより、成人式がある週末を含む3連休が作られ、遠方に住む家族や友人とも集まりやすくなったというメリットもあります。
地域によって異なる成人式のスタイル
成人式といえば、地元の市町村が主催する式典に参加する、というイメージが強いかもしれませんが、実は地域によってそのスタイルはさまざまです。
開催時期や演出の仕方も地域性が色濃く反映されており、日本の多様な文化を感じることができます。
ここでは、そんな地域ごとの特徴的な成人式のスタイルをご紹介します。
雪国では「夏の成人式」が主流の地域も
北海道や東北地方などの豪雪地帯では、1月の真冬に成人式を行うのが難しいため、あえて季節をずらして夏に成人式を開催する地域もあります。
たとえば、秋田県の一部地域では、8月のお盆期間に成人式を行うことで、帰省中の若者たちが集まりやすくなっています。
また、冬の悪天候による交通機関の乱れや、雪道での移動の危険を避けることができます。
ご当地ならではのユニークな成人式
近年では、地域の特色を活かしたユニークな成人式が話題を呼んでいます。
たとえば、千葉県浦安市では、なんと東京ディズニーランドで成人式が行われています。
ミッキーマウスたちが登場する華やかな演出は、思い出に残ること間違いなし。
まさに「夢の国」での門出に、多くの新成人が笑顔に包まれます。
また、和歌山県太地町では、海の生き物と関わりが深い町ならではの「アシカとの記念撮影」が恒例に。
大阪のあべのハルカスでは、展望台を使った「ハルカスウォーク成人式」が行われるなど、都市の個性を活かしたイベントも登場しています。
こうしたご当地成人式は、地域振興や観光資源としての役割も担っており、新成人にとっては地元の魅力を再発見する機会にもなっています。
成人式で振袖を着る理由とは?
成人式といえば、色とりどりの振袖姿が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
街中が華やかに彩られるこの日、なぜ多くの女性が振袖を着るのか。
その背景には、長く受け継がれてきた日本の伝統や文化、そして家族とのつながりを感じる深い意味が込められています。
振袖は未婚女性の第一礼装
振袖は、古くから未婚女性にとって最も格式の高い正装(第一礼装)とされてきました。
成人式という人生の節目にふさわしい装いとして選ばれるのも、このためです。
袖の長さが特徴的な振袖は、未婚女性の若さや清らかさを象徴し、晴れの日をより華やかに演出してくれます。
振袖には「中振袖」「大振袖」「小振袖」といった種類がありますが、成人式で一般的に着用されるのは「中振袖」です。
この袖の長さは、動くたびに美しく揺れ、しなやかな所作を引き立ててくれるため、写真映えや式典での見栄えも抜群です。
「袖を振る」ことの意味
そもそも「振袖」という名前の由来でもある“袖を振る”という行為には、古くからさまざまな意味が込められていました。
たとえば、平安時代の和歌にも「袖を振って相手の気を引く」といった表現が登場し、袖を振ることは感情の表現や意思表示とされてきたのです。
また、振袖の長い袖は、厄を払ったり、邪気を遠ざけるといった厄除け・魔除けの意味も持っているとされています。
つまり、成人という新たなスタートに際して、人生の幸運を願い、悪いものから身を守るという祈りが込められているのです。
このような意味合いを知ると、振袖はただの「きれいな服装」ではなく、深い伝統と願いが込められた装いであることがわかります。
家族や周囲への感謝を込めて
成人式は、子どもから大人への成長を社会的に認めてもらう日であると同時に、これまで育ててくれた家族への感謝を伝える場でもあります。
振袖姿で式に臨むことは、「ここまで成長しました」という報告とともに、「ありがとう」の気持ちを表す手段のひとつでもあるのです。
親御さんにとっても、わが子の晴れ姿を目にする瞬間は、言葉にできないほど感慨深いもの。
その姿は、子育ての節目としての成人式を、より一層印象的なものにしてくれます。
自分自身の成長を実感する装い
そして何より、振袖を着ることは「大人になる自覚」を持つための大切なきっかけにもなります。
普段の自分とはまったく違う姿に驚いたり、写真を見て新たな自分を発見したり…。
振袖を身にまとって初めて、「もう子どもではない」という気持ちが芽生える方も多いはずです。
成人式当日の流れ
成人式当日は、一生に一度の大切な一日。
事前に流れを把握しておくことで、慌てずスムーズに行動できます。
ここでは、振袖の準備から式典の終了後までの一般的な流れをご紹介します。
早朝から始まる振袖の準備
成人式当日の朝は、早い時間から支度が始まります。
まず行うのは、ヘアセットとメイクです。
美容院や指定の会場にて、プロのスタイリストが振袖に似合う華やかな髪型とメイクを仕上げてくれます。
所要時間はおよそ1時間。
アップスタイルなど、和装に映える髪型が人気です。
続いて行うのが、振袖の着付けです。
帯の結び方や全体のバランスを丁寧に整えながら、長時間でも苦しくならないように調整してもらいます。
こちらも所要時間は約1時間を見込んでおくと安心です。
なお、ヘアセット後に着付けを行う場合は、前開きのシャツなどを着て移動するのがおすすめです。
せっかく整えた髪型が崩れにくくなります。
このように、ヘアセットと着付けをあわせて2時間程度は準備時間として確保しておきましょう。
特に式典が午前中に始まる自治体では、朝5時〜6時ごろから支度を始める方も多く、十分な余裕を持ったスケジュールが求められます。
成人式会場に集合
当日は各自治体が指定する会場に、決められた時間までに到着します。
早めに着くことで、写真撮影やお手洗い、着付けの手直しなども落ち着いて対応できます。
式典の開始時間は午前中であることが多いため、ヘアセットや着付けを含めて、早朝からの準備になることも珍しくありません。
開式の挨拶
式典が始まると、まずは司会者や主催者から開式の挨拶があります。
厳粛な雰囲気の中で始まる成人式は、「大人としての自覚」を促してくれる大切な時間です。
市長や来賓からの祝辞
続いて、地元の市長や自治体の関係者、来賓などから、新成人に向けた祝辞が贈られます。
人生の先輩たちからの温かい言葉や激励のメッセージは、これから社会に出ていく新成人たちにとって、大きな励みとなるはずです。
新成人代表による誓いの言葉
新成人を代表して、1~2名の方が「誓いの言葉」を読み上げます。
未来に向けた希望や決意を込めて、自分たちの世代が社会にどう向き合っていくかを語る姿は、会場全体に感動を呼びます。
記念撮影・解散
式典が終わると、会場ごとに集合写真を撮影する場合もあります。
その後は自由解散となり、思い思いの時間を過ごすことができます。
式後の過ごし方も思い出のひとつ
式典のあとは、久しぶりに再会した同級生と写真を撮ったり、地元の友人と食事に出かけたりと、プライベートな時間を楽しむ方も多くいます。
中には、家族とあらためて食事会を開いたり、祖父母に晴れ姿を見せに行くという方も。
振袖やスーツに身を包んだ自分を見せることで、周囲にも感謝を伝える素敵な一日になることでしょう。
成人式の注意点とマナー
成人式は、晴れて大人の仲間入りを果たす大切な節目の日。
華やかな振袖姿や久しぶりに再会する友人たちとの時間を楽しみにしている方も多いでしょう。
ただし、楽しい1日を安全かつ気持ちよく過ごすためには、いくつか気をつけておきたいマナーや注意点があります。
正装としての振袖マナー
振袖は未婚女性の第一礼装とされており、格式の高い装いです。
着付けはもちろん、髪型やメイクにおいても「清潔感」や「品のある華やかさ」を意識することが大切です。
派手すぎる色使いや過剰なヘアメイクは、かえって品を損なってしまうこともあるため、自分に似合うカラーやスタイルを選びましょう。
特に、式典は地元の市長や来賓の方が出席される厳かな場でもあります。
足元を揃えたり、正しい姿勢で座るなど、所作にも気を配ると、より美しく見えます。
着崩れが心配な方は、着付け後にスタッフや家族に確認してもらうと安心です。
SNS投稿は慎重に
振袖姿を写真におさめてSNSに投稿したいという方も多いかと思いますが、投稿前の確認は必須です。
他人の顔が写っていないか、背景に個人情報や不適切なものが映っていないかをチェックしましょう。
特に友人と撮った集合写真では、誰かがSNS投稿を嫌がっている可能性もあるため、必ず本人の了承を得てから投稿するようにしましょう。
また、位置情報の自動表示もオフにするなど、個人情報の管理にも注意を払いたいところです。
飲酒や夜の外出には注意を
成人式をきっかけに「大人になった実感」としてお酒を飲む方もいるかもしれません。
ただし、初めての飲酒だからこそ、飲み過ぎには要注意。
慣れないお酒で体調を崩したり、トラブルに巻き込まれたりする例も少なくありません。
また、式のあとに友人たちと外出するケースもありますが、深夜の外出や騒がしい行動は周囲の迷惑になる可能性があります。
「大人としての自覚」を持って、節度のある行動を心がけましょう。
成人式をより特別な思い出にするために
成人式は、一生に一度の大切な節目。
振袖に身を包み、大人としての第一歩を踏み出すこの日は、多くの方にとって忘れられない思い出となるでしょう。
そんな成人式を、さらに心に残る1日にするためのおすすめポイントをご紹介します。
ゆったり撮れる「前撮り」のすすめ
成人式当日は、朝早くからヘアセットや着付け、式典の準備とスケジュールがぎっしり詰まっており、時間に追われがちです。
そのため、ゆっくりと落ち着いて写真を撮る余裕がないことも少なくありません。
そこでおすすめなのが「前撮り」です。
前撮りとは、成人式の前に振袖を着て、写真スタジオやロケーション撮影で記念写真を撮っておくこと。
撮影専用の日に行うため、天気や背景、小物などにもこだわりながら、納得のいく1枚を残すことができます。
自然な笑顔や理想のポーズで撮影できるのも魅力のひとつです。
また、撮影した写真はフォトアルバムやパネルにして、ご両親やおじいちゃん・おばあちゃんへのプレゼントにするのも素敵。
成長した姿をあらためて伝えられる、感謝のかたちにもなります。
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振袖の早期予約でお気に入りを確保
もうひとつ大切なのが、振袖の早期予約です。
成人式の振袖は、毎年人気の色柄やトレンドがあり、早い時期に予約が埋まってしまうことも。
特に、赤・ピンク・白などの定番カラーや、レトロモダン・くすみカラーなど人気スタイルは、予約が集中する傾向にあります。
「この振袖が着たい!」と思っても、時期によってはすでに誰かが予約済みということも。
だからこそ、できるだけ早い段階で来店予約をして、試着を重ねながら自分にぴったりの一着を見つけるのがおすすめです。
早期特典や割引がある店舗も多いため、コスト面でもお得になることがあります。
成人式振袖専門店ふりそでエイトで特別な成人式を!
一生に一度の成人式。自分らしく、華やかに、そして後悔のない一日にするためには、振袖選びから当日のサポートまで、信頼できるお店選びがとても大切です。
そんな大切な日を安心して迎えるためにおすすめなのが、成人式振袖専門店「ふりそでエイト」です。
振袖レンタルから当日サポートまでワンストップ
ふりそでエイトでは、振袖のレンタルはもちろんのこと、前撮り撮影・着付け・ヘアメイクまでトータルでサポート。
初めての振袖選びでも、プロのコーディネーターが一人ひとりに寄り添って丁寧に提案してくれるため、「どれを選べばいいかわからない…」という方でも安心して任せられます。
「自分に似合う色って?」「身長や体型に合う柄は?」といった細かな疑問にも、経験豊富なスタッフがわかりやすくアドバイスしてくれるので、納得のいく一着に出会えます。
ご試着・ご相談のみのご来店も大歓迎
ふりそでエイトでは、ご試着・相談のみのご来店もお受けしており、落ち着いた空間でじっくりと振袖を比較検討することができます。
人気の古典柄からトレンドのくすみカラー、レトロモダンなデザインまで豊富に取り揃えており、色や柄を比較しながら試着できるのが大きな魅力です。
また、試着時には振袖だけでなく、帯や小物との組み合わせも確認できるので、トータルコーディネートのイメージがしやすくなっています。
まとめ:成人式の意味を知って、もっと素敵な一日に
成人式は、大人の仲間入りを祝う人生の節目。
意味や歴史を知ることで、振袖という装いにも深い意味を込められます。
早めの準備と、自分らしい一着の選択が、特別な一日をさらに思い出深いものにしてくれるはずです。