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大学の卒業式は、学生生活の集大成ともいえる特別な一日。
そんな大切な日には、多くの女子大生が「袴スタイル」で華やかに晴れ姿を飾ります。
けれども、袴を美しく着こなすには、さまざまな着付け小物が必要です。
なかでも欠かせないのが「長襦袢(ながじゅばん)」という和装のインナーアイテム。
本記事では、袴と一緒に着る長襦袢の役割や種類、選び方のポイントから、着付けの基本、よくある失敗例や注意点までを、袴レンタル店スタッフの視点でわかりやすくご紹介します。
初めて袴を着る方も、この記事を読めば卒業式当日を安心して迎えられますよ。
長襦袢とは?袴に必要な理由って?
「袴を着るとき、長襦袢(ながじゅばん)って本当に必要なんですか?」
お客様からよくいただくご質問のひとつです。
結論から言うと、長襦袢は袴をきちんと着るために欠かせないアイテムです。
和装の基本的な着付け順は、「肌着 → 長襦袢 → 着物 → 袴」。
長襦袢は、肌に直接触れる着物を汗や皮脂から守り、着崩れを防ぐ役割を果たしています。
さらに、首元からのぞく「半衿(はんえり)」が清潔感を演出し、全体の印象をきりっと引き締めてくれます。
逆に長襦袢がないと、衿元がのっぺりして見えたり、着崩れしやすくなったりと、残念な見た目になってしまうことも…。
長襦袢は、晴れの日の袴スタイルを“きちんと美しく”着こなすための、大切な一着なのです。
長襦袢の種類と選び方
長襦袢にはさまざまな種類があり、どれを選ぶかによって袴姿の印象が大きく変わります。
卒業式という特別な日にふさわしい装いを完成させるためには、袴スタイルに合った長襦袢選びが大切です。
半衿(はんえり)のタイプ
白無地
清楚で上品な印象を与える、定番のデザインです。
正統派の装いを目指したい方にぴったりで、卒業式には間違いのない選択といえるでしょう。
刺繍入り
華やかさや写真映えを重視したい方に人気のタイプ。
桜や梅などの季節の草花があしらわれたものが多く、可愛らしい雰囲気を引き立ててくれます。
長襦袢の袖のタイプ
袖あり
もっとも一般的な長襦袢の形で、保温性があり、見た目にもきちんと感があります。
多くの袴レンタルで用意されている、安心のスタンダードタイプです。
袖なし(ノースリーブ)
軽くて動きやすく、着崩れしにくいのが特徴。
長時間の式典や移動がある卒業式当日にも快適に過ごせます。
ただし、取り扱っているレンタル店が少ないため、希望する場合は事前に確認しておきましょう。
生地と素材
正絹(しょうけん)
しなやかで上品な光沢と高級感のある素材。
本格的な和装をしたい方には理想的ですが、取り扱いにやや注意が必要で、雨の日などは特に気をつけたい点です。
ポリエステル
しわになりにくく、自宅でのお手入れも簡単。
取り扱いやすさから、レンタル品としてもよく使われています。
初めて袴を着る方や、お手軽さを重視したい方におすすめです。
可愛さやデザイン性ももちろん大切ですが、それに加えて「衿元が美しく決まるか」「着崩れしにくいか」といった機能面も意識して選ぶことが、満足のいく袴姿につながります。
着物と寸法が合わない場合の対処法
「家にある長襦袢を使っても大丈夫ですか?」というご相談をよくいただきます。
もちろん使えることもありますが、サイズが合っていないと、見た目のバランスが崩れたり、着崩れの原因になったりすることがあるので注意が必要です。
特に気をつけたいのが裄丈(ゆきたけ)。
裄丈とは、首の付け根から肩を通って手首までの長さのことです。
この裄丈が長すぎると、着物の袖口から長襦袢の袖がはみ出してしまい、写真に写ったときに少しだらしない印象になってしまいます。
また、袖丈や身丈が合っていない場合も、全体のシルエットが不格好になったり、動きにくかったりする原因に。
とくに卒業式のように写真をたくさん撮る場面では、着姿の美しさは大切にしたいですよね。
対処法のポイント
裄丈の調整
ほんの少しの差であれば、肩や袖を内側に軽くつまんで仮縫いしたり、安全ピンで見えないように留めたりして調整する方法があります。
目安となる寸法
長襦袢の裄丈は、着物より0.75〜1cmほど短いのが理想とされています。
これにより、着物の袖口から長襦袢がのぞかず、きちんとした印象に仕上がります。
ご自宅にある長襦袢を使いたい場合は、事前に寸法をしっかり確認することがとても大切です。
もしサイズに不安がある場合は、レンタルでぴったりサイズのものを選ぶ方が、安心して卒業式を迎えられるでしょう。
自前の長襦袢を使う時の注意点
ご自宅に長襦袢をお持ちで、「せっかくならそれを使いたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
もちろん、自前の長襦袢を使うことは可能ですが、いくつか事前に確認しておきたいポイントがあります。
以下の項目をチェックしてみましょう。
着物とサイズが合っているか?
裄丈(ゆきたけ)・袖丈・身丈などのサイズが合っていないと、着姿が崩れて見えてしまう原因になります。
とくに、着物の袖口や裾から長襦袢がはみ出してしまうと、見た目がだらしなくなってしまうことも。
袖口の長さもしっかり確認しておくと安心です。
半衿が付いているか?
意外と見落とされがちなのが、半衿の有無です。
半衿が付いていないと、首元がのっぺりとした印象になり、清潔感やフォーマル感に欠けてしまいます。
また、卒業式当日に着付けをお願いしている着付け師さんや袴レンタル店では、
「自前の長襦袢を持ち込む場合は、半衿をあらかじめ縫い付けてきてください」と指示されることがほとんどです。
着付け当日に慌てないためにも、半衿は必ず縫い付けた状態で準備しておきましょう。
袴・着物レンタル時の選び方とチェックポイント
初めて袴を着る方にとって、レンタルの準備はわからないことだらけですよね。
「何がセットになっているの?」「どこを見て選べばいいの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、袴や着物をレンタルする際にチェックしておきたいポイントを、わかりやすくご紹介します。
セット内容に長襦袢が含まれているか?
まず確認しておきたいのが、レンタルセットに長襦袢が含まれているかどうかです。
長襦袢は袴スタイルに欠かせないアイテムなので、最初からセットに含まれていると安心です。
セットに含まれていない場合は、別途レンタルが必要になることもあるので注意しましょう。
試着ができるか?フィット感を確認しよう
可能であれば、事前に来店して試着するのがベストです。
特にチェックしたいのは、首元(衿元)のフィット感やバランス。
着たときに半衿がきれいに見えているか、肩のラインが自然に見えるかなど、写真映えにも大きく影響します。
刺繍入りの半衿があると華やかさアップ
選ぶ際に注目したいのが、刺繍入りの半衿付き長襦袢がセットに含まれているかどうか。
桜や梅などのモチーフが入っていると、顔まわりがパッと明るく華やかに見えます。
卒業式の写真でも、ぐっと目を引く仕上がりに◎
小物類もセットになっていると安心
長襦袢だけでなく、足袋・草履・伊達締め・腰ひもなどの小物類がセットになっているかも大切なチェックポイント。
すべてが揃っていれば、当日あわてることなく準備ができて安心です。
卒業式袴と長襦袢についてよくある質問(FAQ)
ここでは、卒業式の袴スタイルに関して、お客様からよくいただくご質問にお答えします。
初めて袴を着る方にとっての不安や疑問が、少しでも解消されますように。
Q. 長襦袢がなくても袴は着られますか?
A. 基本的にはNGです。
袴の下に着る着物は、首元や袖口から長襦袢が見えることを前提とした和装になっています。
長襦袢がないと、衿元がのっぺりとしてしまい、全体がだらしない印象に…。
また、汗を吸ってくれる長襦袢がないと着物が汚れやすく、着崩れの原因にもなります。
卒業式というフォーマルな場では、きちんとした和装のマナーを守ることも大切ですね。
Q. 袖なしの長襦袢って変じゃないですか?
A. いいえ、大丈夫です!
「袖がないと見た目がおかしいのでは…?」と思われる方もいらっしゃいますが、
長襦袢の袖は着物の袖の中に隠れるため、外からは見えません。
むしろ、袖なしの長襦袢は軽くて動きやすく、着崩れしにくいというメリットも◎
長時間の式典でも快適に過ごせるので、卒業式当日にはおすすめの選択です。
Q. 市販の長襦袢でも大丈夫ですか?
A. 条件が合っていれば問題ありません。
ご自身で用意される長襦袢でも使えますが、注意したいのはサイズと素材。
袴用の着物に合った裄丈・袖丈で、ポリエステルなどの扱いやすい素材がおすすめです。
不安がある場合は、レンタル店や着付けを担当するスタッフに相談してみると安心ですよ。
卒業式袴専門店ハカマエイトなら刺繍半衿付き長襦袢でかわいさ◎
卒業式にぴったりの袴スタイルを叶えたいなら、「卒業式袴レンタル専門店ハカマエイト」がおすすめです。
「卒業式袴レンタル専門店ハカマエイト」では、刺繍入りの半衿付き長襦袢がセットになっているので、首元がパッと華やかに映え、見た目も写真映えもばっちり。
さらに、着崩れしにくいノースリーブタイプの仕様になっているため、長時間の式典でも安心して過ごせます。
初めての袴でも安心のトータルサポート
「袴を着るのは初めてで不安…」という方も大丈夫。
「卒業式袴レンタル専門店ハカマエイト」では、経験豊富なスタッフが着付けからヘアメイクまでトータルでサポートさせていただきます。
試着の際には、衿元や袖の見え方、色のバランスまで丁寧にチェック。
「どんな小物を合わせるといいか?」「自分に似合う色は?」といったコーディネートの相談にも、親身にご対応させていただきます。
式当日を安心して迎えるためには、事前の準備と信頼できるサポートが欠かせません。
かわいさも着心地も妥協したくないあなたにこそ、「卒業式袴レンタル専門店ハカマエイト」の袴レンタルがおすすめです。
長襦袢の着こなしのまとめ
卒業式の袴スタイルを美しく着こなすために、長襦袢の役割や選び方はとても大切です。
種類やサイズのポイントを押さえることで、見た目も着心地もぐっと良くなります。
この記事を参考に、自分にぴったりの準備を整えて、特別な一日を安心して迎えてくださいね。