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袴の下に着るものについて知りたい女性は必見!
和装用の下着と洋装用の下着で変わる機能性や、和装下着の種類、和装下着の代用にもなる洋装用の下着まで、袴着用時のインナー情報をまとめてご紹介します!
卒業式当日、あなたは和装下着と普段使いの下着、どちらを選びますか?
大学や専門学校の卒業式を控えている女子大生や、卒業生で袴を着用される女性教員の方は今すぐご覧ください。
袴に合わせる基本の和装下着
卒業式を控えている女性の皆様は、和装用下着と呼ばれる着物や袴に合わせた専用の下着があることはご存知ですか?
そもそも、バストをしっかり支えるためのワイヤー入りのブラジャーや、ウエストとヒップを補正するガードルなど、洋装時の下着には女性らしいメリハリボディを作るための機能が求められてきました。
逆に、着物や袴など和装時は、出来るだけ体のラインを目立たないようにします。
着物や袴って一直線の縦長のシルエットですよね。
だからこそ、ストンッとした寸胴体型のほうが着物のシルエットや絵柄を美しく引き立てるのです。
このように、洋装と和装では下着に求められる機能性が全く異なるため、普段着物や袴を着る方は和装下着を用意されています。
それでは早速、和装下着と呼ばれるそれぞれのアイテムを見ていきましょう。
和装用ブラ
和装用ブラとは、着物や浴衣、袴など和装時に身に着ける専用のブラジャーのこと。
バストのふくらみを押さえるためにワイヤーは入っておらず、着物にひびかないよう装飾のないスッキリとしたデザインになっています。
肩にかける紐部分も食い込みにくい太目の仕様になっています。
普段着用しているワイヤー入りのブラジャーではワイヤーが食い込み、痛みを感じたり気分が悪くなったりするので、ご注意ください。
和装用ブラをお持ちでない場合は素肌のまま袴の着付けをすることも可能ですが、少し気持ちが落ち着きませんよね。
「たった一度の卒業式のためにわざわざ和装用ブラを購入するのも…」と思う方には、普段遣いできる下着で代用するのがおすすめです(詳しくは後述します)。
肌襦袢(はだじゅばん)
肌襦袢は、素肌と長襦袢(ながじゅばん)の間に着ます。
和装用ブラ、肌襦袢、長襦袢、着物の順に着用し、皮脂汚れから着物や袴を守る役割があります。
袴レンタル店によっては肌襦袢ではなく肌着とも呼ばれます。
卒業式で袴を着るためには必ず必要な小物なのでレンタル内容に含まれているか確認しておきましょう。
上下別々に分かれているデザインと、ワンピースのようなスリップタイプのデザインがあります。
裾除け(すそよけ)
肌襦袢が上下に分かれている下の部分です。
腰巻タイプやスカートタイプ、ステテコのようなパンツ型の裾除けもあります。
着物や袴に皮脂汚れが付かないようにする役割があります。
スリップタイプの肌襦袢を着用される場合は、裾除けは不要です。
上下に分かれている肌襦袢のほうが裾の位置を調整できるため便利です。
和装用ストッキング
和装用ストッキングとは、つま先部分が空いたストッキングのことです。
通常のストッキングやタイツでは、つま先部分が覆われているので足袋や草履を履くことが出来ませんが、和装用ストッキングは防寒対策をしながら足袋や草履を履くことが出来るので寒い地域では便利です。
着物や袴を着るために必ず必要なアイテムではありません。
卒業式当日に草履を履く方は防寒対策のためにご用意ください。
卒業式にブーツを履く方は通常のストッキングやタイツでも問題なく着用していただけます。
卒業式は普段使いの下着でもOK!
さて、和装下着について一通りご覧いただきました。
毎年袴を着る女性教員の方は和装下着を購入されることも多いですが、たった一度の機会になる女子大生たちは、わざわざ和装下着を揃えるのも…と思ってしまいますよね。
せっかく購入してもタンスの肥やしになるか、捨ててしまうことになります。
「出来るなら和装下着なんて用意したくない」という女性に向けて、普段使いの下着でも代用可能なアイテムを見ていきましょう。
ノンワイヤーブラ(ブラトップ、スポーツブラ)
和装用ブラを持っていない方におすすめの下着が、ブラトップやスポーツブラなどのノンワイヤーブラです。
着物や袴の着付けは、着崩れないように紐でしっかり締める必要があります。
そのため、ワイヤー入りのブラジャーだと、どうしてもワイヤーの食い込みで痛くなったり気分が悪くなったりする心配があるのです。
ノンワイヤーブラなら、ワイヤーによる痛みや締め付けがないため、安心して卒業式当日を過ごしていただけます。
ノンワイヤーブラを選ぶポイントは、出来るだけバストを立体的に見せない仕様のものを選ぶことと、背中がしっかり空いているデザインを選ぶことです。
最近のノンワイヤーブラは高性能なので、ワイヤー入りのブラジャーと変わらない立体感を出してくれるブラジャーもあるでしょう。
せっかくノンワイヤーブラを用意しても立体的なバストでは着物や袴のデザインが崩れてしまうので、ソフトカップが付いただけのブラトップやスポーツブラなどバストアップ効果の少ない下着を選びましょう。
また、背中がしっかり空いているかは重要なポイントです。
特にスポーツブラは首の付け根まで布地で覆われているデザインがありますよね。
着物を着た時にうなじからブラジャーが見えてしまうので、必ず確認しておきましょう。
保温インナー
防寒対策が出来つつ肌襦袢(肌着)の代わりにもなる便利な下着が保温インナーです。
卒業式がある2~3月はまだまだ肌寒いため「発熱インナー」や「あったかインナー」と呼ばれる保温・発熱効果のあるインナーを着用すると良いでしょう。
大阪や京都、神戸など関西にお店を構える袴レンタル専門店のハカマエイトでも、卒業式を控えた女子大生や女性教員の方へ保温インナーの着用をおすすめしています。
もちろん暖かい地域で卒業式を迎える方は、保温インナーではなく保温効果のない薄手のインナーを着用されたほうが良いでしょう。
着物や袴を着付けた後に途中でインナーを脱ぐことはできないため、熱がこもり過ぎないように注意しましょうね。
また、保温効果に関わらずインナーも後ろがしっかり開いたデザインを選びましょう。
せっかくレンタルした素敵な着物からインナーが見えてしまったら残念ですよね。
更に、袖口からもインナーが見えないよう七分袖を選ぶと安心です。
肌着スリップ
肌着スリップとは、ペチコートやキャミソールなどのインナーのこと。
ワンピースタイプのペチコートを一枚着て、袖のある薄手のインナーを重ねてください。
もちろん、保温インナーでも構いません。
ワンピースタイプのペチコートは袖がないデザインが多いため、ペチコートの上に長襦袢を重ねず、必ず袖のある薄手のインナーを挟みましょう。
また、袴レンタル店では大きな着付部屋を用意して袴を着付けるため、下着姿を見られるのが恥ずかしいという方もいらっしゃいますよね。
そんな方にも、ワンピースタイプのペチコートだと目隠しになるのでおすすめです。
タイツ・レギンス類
スカートと同じ形状になっている女性用の袴は、素足で袴を着るとかなり寒さを感じてしまいます。
タイツやレギンスを履いて防寒対策をしましょう。
防寒対策のための和装下着には和装用ストッキングがあるとお話しましたが、中々普段使いできるデザインではありませんよね。
和装用ストッキングの代わりに、レギンスやスパッツを用意されると良いでしょう。
足袋は足首で止めるため、ふくらはぎ丈までのレギンスやスパッツがおすすめです。
ブーツを履く場合は、スパッツやレギンス、タイツでも構いません。
スパッツやレギンスを着用する場合は、靴擦れ防止のために靴下を履きましょう。
ブーツの長さに合わせて靴下の長さも調整してくださいね。
くるぶし丈のショートブーツを履く場合は、靴下が見えてしまう可能性があるのでタイツがおすすめです。
袴の下着選びのポイントまとめ
卒業式袴を着用した二人のモデルをご覧ください。
どちらのモデルも美しく袴を着こなしていますよね。
このように美しく袴を着こなし、快適に一日を過ごすためには「快適さ、見た目、着崩れ防止」の三点を意識しなければなりません。
【左のモデルが着ている卒業式袴を見る】
【右のモデルが着ている卒業式袴を見る】
快適さ
まず、下着選びで一番重要なポイントが快適さ。
ただでさえ初めての袴姿で和装独特の締め付け感に息苦しさを感じてしまいます。
少しでも心地よく過ごすため下着の素材やフィット感にもこだわりましょう。
肌触りの良い素材というと綿(コットン)や絹(シルク)などの天然素材です。
通気性や良く、吸湿性・吸水性に優れているため汗をかいても化学繊維の下着と比べて気になりにくいでしょう。
アクリルやナイロンといった化学繊維の下着は、摩擦で肌が荒れてしまう方もいらっしゃるのでご注意ください。
下着のフィット感の重要性は、普段から耳にしますよね。
ブラジャーやショーツ、レギンスなど締め付け感の強いものは快適さに欠けます。
特にサイズが合っていないブラジャーはバストの崩れや着崩れにも影響します。
卒業式直前ではなく、事前に準備・検討しサイズ感に問題が無いか確認しておきましょう。
また、フィット感が強い下着は縫い目が擦れて気になることも。
縫い目の処理の仕方も確認しておくと良いでしょう。
見た目
卒業式当日の気持ちを盛り上げるためには、見た目にも気を配りたいもの。
着付け部屋には沢山の方が居ますし、着付け師の先生は年配の女性が多いとはいえ、着古した下着で目の前に立つのは気恥ずかしいかもしれませんね。
せっかくの卒業式だからこそ、お気に入りの下着を用意したり、下着が見えないようスリップやレギンスをあらかじめ着用して工夫したりすると、より気持ちよく特別な日を迎えられるでしょう。
また、下着類のラインが外から見えないようにすることも忘れずに。
着物にひびかないシンプルなデザインか、インナーがうなじや袖口から見えないか必ず確認しておきましょう。
着崩れ防止
一日中、袴を美しく着用するために下着で身体をしっかりとサポートしましょう。
袴を着ている時に猫背になると着崩れの原因になりますし、見た目も美しくありません。
普段から猫背が気になる方や、長時間の袴姿が心配な方は姿勢矯正機能があるノンワイヤーブラやブラトップを探してみても良いでしょう。
また、卒業式当日は袴姿で走ることもあるかもしれません。
以下の写真のように、お友達と袴姿で走る写真はとても楽しい思い出として残りますね。
沢山走っても、ジャンプしても、着崩れないようにするには、しっかりと袴を着付ける必要があります。
その分苦しさを感じやすいため、下着はできる限り締め付け感がなく、かつ緩すぎないものを選びましょう。
適切な下着を身に着けることで、このように様々なポーズを写真として残していただけます。
【左上のモデルが着ている卒業式袴を見る】
【右上のモデルが着ている卒業式袴を見る】
【左下のモデルが着ている卒業式袴を見る】
【右下のモデルが着ている卒業式袴を見る】
卒業式袴の下に女性が着るもの|まとめ
袴の下に女性が着るものについて、和装下着の詳細や代用となる普段の下着についてご紹介しました。
和装下着は、着物や袴を着る人に向けて作られた専用の下着。
だからこそ機能性は抜群ですが、ブラトップや保温インナーなど普段の下着でも代用可能ということが分かりましたね。
たった一度しか袴を着ないのに専用の下着を買うのはちょっと…という方は、ぜひ普段の下着を代用して着付け会場へ向かってください。
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卒業式袴専門店ハカマエイトならプロがアドバイス!
袴の下に着る下着について、和装用下着はもちろん洋服用の下着にも色々と選ぶポイントがありました。
実際に用意しようと思っている下着で問題が無いのか不安…という方はご安心ください!
卒業式袴専門店のハカマエイトなら、ご来店時にしっかりサポートさせて頂きます。
一言「どんな下着が良いのか迷っている」とお伝え頂くだけでもいいですし、購入を検討中の下着についてご相談に乗ることも可能です!
もちろん卒業式前になれば下着類についてご案内もさせていただきます。
「こんな下着で着付け会場に来てください」とハカマエイトで着付けを予約されている方全員にショートメールをお送りいたします。
卒業式袴専門店のハカマエイトなら、袴レンタルにご来店いただいた時にしっかりお話を伺うことも、袴レンタルと一緒に卒業式当日の着付け・ヘアセットもまとめて予約できるので便利で安心です。
実際にハカマエイトをご利用いただいたお客様からも着付けの技術に大変満足していただいています。