目次
袴を着た際の座り方をご存知でしょうか?
卒業式を彩る華やかな袴姿は、特別な瞬間をより一層引き立ててくれます。
しかし、袴を着たまま長時間座ったり歩いたりすると、思わぬ着崩れが起こることもあります。
そうした事態を避けるために、正しい座り方を身につけることが重要です。
そこで今回は、卒業式の袴姿を美しく保つための「正しい座り方」と「着崩れ防止のポイント」をご紹介します。
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袴の正しい座り方
普段着として袴を着る方もいらっしゃいますが、大多数の女子大生にとっては卒業式でしか着ない特別な衣裳。
そのデザインやスタイルによって、着る人に特別な気持ちをもたらします。
しかし、袴には特別な着こなし方があります。
袴を着ている時の座り方を誤ると、その美しさが崩れてしまうのです。
まずは、袴姿での座り方の基本的な手順をご紹介します。
何も考えずに座ってしまうと、着物や袴が乱れたまま式典に参加することになります。
せっかくの卒業式ですから、式典中も美しく参加されたいですよね。
袴の裾を持ち上げる
お洋服で座る時のように、そのまま座ると帯に負荷がかかり袴が下がることがあります。
そのため、座る前に両手で袴をやさしく持ち上げることが大切です。
ただし、スカートを持ち上げるようにするのではなく、袴の腰元の横にある隙間に手を入れて、後ろへ軽く持ち上げてください。
以下の写真を見ていただくと、袴の横に大きな隙間が空いていて、黄色い袴下帯が覗いています。
この隙間の後ろ側に手を通し、袴を軽く持ち上げながら座りましょう。
着物の袖の処理
袴を着る際、特に意識していただきたいのが着物の袖の処理です。
成人式で着た振袖のように、袖の長い着物を袴に合わせている方も多いでしょう。
しかし、長い袖が床に触れることは避けたいもの。
座る時に袖が床に触れてしまうと、せっかくの美しい装いが台無しになってしまうことがあります。
着物や袴が汚れるとクリーニングが必要ですし、思いがけない出費になります。
きちんとした印象を保つためには、袖が汚れたりシワになったりしないよう、十分に気をつけることが大切です。
大切な着物を守るためにも、袖を膝の上にたたむことが賢明です。
このひと手間を加えることで、袖を清潔に保つことできます。
※卒業式に二尺袖の着物と成人式用の中振袖、どちらを合わせるの?とお悩みの方は『袴と振袖の違いって?卒業式袴に振袖を合わせてもOK?』をご覧ください。
袴姿でのシーン別マナーと注意点
卒業式などの特別な場面では、袴姿の所作やお作法が求められます。
美しい袴姿を引き立てるためには、細かなマナーや注意点を理解しておくことが大切です。
ここでは、シーン別に袴姿でのマナーと注意点を解説します。
椅子に座るときのマナー
袴を着用して椅子に座る際は、袴を後ろに持ち上げ、背筋を伸ばしてゆっくり座ることが大切です。
また、着物の袖が床に垂れないように、膝の上に整えることも重要です。
このひと手間で、品のある立ち振る舞いが保たれます。
さらに、足のつま先も揃えることで、より美しい姿勢を演出できます。
階段の利用時
学校や駅で階段を利用する際は、袴の裾に注意が必要です。裾を踏んでしまうと、着崩れだけでなく転倒のリスクもあります。
卒業式当日、袴を着て階段を上る際は、両手で袴の裾をつまみ上げ、足元を確認しながら一歩ずつ慎重に進みましょう。
ポイントは、上る時は袴の前側を、下りる時は後ろ側を持ち上げることです。
ただし、持ち上げすぎると足袋の境目が見えてしまうため、見た目の美しさを保つためにも、持ち上げ具合には注意してください。
車の乗り降り
卒業式会場まで車で移動する際、車の乗り降りは袴姿で特に気を使う瞬間です。
スムーズに行うためのポイントを押さえましょう。
車に乗る際は、頭や足から乗り込むのではなく、お尻から先に座席に乗せると袴が乱れにくくなります。
次に、袴の裾を軽く持ちつつ、両足を車内に入れてください。
この時、ヘアセットが崩れないよう、頭を車のドアや天井にぶつけないように気を付けてくださいね。
乗り込んだら、背もたれに深く寄りかからず、浅めに座ることで着崩れを防ぐことができます。
また、車を降りる際も、裾を引きずらないよう気をつけながら、ゆっくり降りると綺麗な状態を保つことができます。
トイレの利用
和装でトイレを利用する際は、特に袴姿の場合、通常の洋服以上に慎重な対応が求められます。
まず、着物の袖が汚れないように、袖を帯に挟んで固定しましょう。
次に、袴の裾を両手でしっかり持ち上げてからトイレを利用することが大切です。
トイレの種類は洋式を選ぶのが望ましく、和式トイレでは着崩れや袴が汚れてしまうリスクが高まるため、可能な限り避けるようにしましょう。
洋式トイレを利用する際も、動作をゆっくり丁寧に行うことで、袴の美しさを保つことができます。
袴着用時のトイレの利用について特集したコラムをご覧になるのもおすすめです。
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着崩れを防ぐためのポイント
着崩れを防ぐためには、事前の準備と注意が非常に重要です。
特に卒業式や特別なイベントでは、長時間袴姿で過ごすことになりますので、少しの動作でも着崩れが起こりやすくなります。
以下では、着崩れの主な原因と、その対処法を紹介します。
着崩れの原因
着付けが緩い
卒業式当日、袴の着付けが緩いと、思わぬ着崩れの原因になります。
特に、袴は動きが多い場面で着用するため、しっかりとした着付けが求められます。
着付けが緩いと、袴の裾が引っかかったり、着物がずれたりしてしまい、せっかくの華やかな装いが台無しになってしまうことがあります。
また、緩んだ着付けは、気持ちにも影響を及ぼすことがあります。
自信を持って振る舞いたい卒業式では、しっかりとした着付けが不可欠です。
特に、袴の腰元や紐の結び目はしっかりと確認し、緩みがないかチェックすることが大切です。
着物や袴の美しさを引き立てるためにも、緩みのない着付けを心がけることで、優雅な所作を保ちながら、晴れの日を自信を持って迎えることができるでしょう。
卒業式の特別な瞬間を、美しく演出するために、着付けには十分な注意を払いましょう。
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階段で袴の裾を踏む
階段を利用する時に袴の裾を踏んでしまうことがよくあります。
先にご説明した階段の利用方法を再確認し、着物や袴が着崩れないよう注意しましょう。
できるだけ階段を使わず、エレベーターやエスカレーターを利用するのもおすすめです。
椅子に深く座る
椅子に深く座ると、結び目の帯に負荷がかかり、袴が崩れやすくなります。
浅く座り、背筋をしっかり伸ばして座ることで、着崩れを防ぎましょう。
特に背もたれに深く寄りかかるのは避け、姿勢を保つことが大切です。
袴のサイズが合っていない
袴のサイズが合っていないと、着崩れしやすくなります。
卒業式袴に合わせる着物は一般的にフリーサイズですが、身長150cm以下のお嬢様の場合、肩上げが必要です。
肩上げをしないと、裄(首の根本から手首までの長さ)が長くなり、動きにくくなります。
また、袴のサイズは縦幅のみで展開されており、ウエスト部分は袴紐で調整します。
しかし、袴丈が長すぎると、歩いている際に裾を踏みやすくなります。
これにより、袴が汚れたり、着崩れを引き起こす原因となります。
袴レンタル店を選ぶ際は、肩上げ対応ができるお店や、試着をしっかりできるお店を選ぶことが重要です。
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袴姿での着崩れ対処法
卒業式の最中、何度か着崩れが気になる場面が出てくることがあります。
特にトイレに行った後や、しゃがんで物を取る際などは、着崩れが起こりやすいです。
ここでは、よくある袴姿での着崩れ対処法を紹介します。
トイレ後の着崩れ対策
トイレ後は、鏡で全身を確認し、特に帯や衿元に着崩れがないか確認しましょう。
もし崩れている場合は、できるだけ丁寧に整えることが重要です。
袴の裾が乱れた場合、裾をきれいに整えてから、動作を再開するようにしましょう。
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動作ごとの注意点
しゃがんで物を拾う、ブーツの紐を結び直すなど、前かがみになる動作は、着崩れを引き起こしやすいです。
そのため、前かがみになる際は、背中を曲げるのではなく、膝を曲げてしゃがむように心がけましょう。
これにより、帯の崩れや袴の乱れを防ぐことができます。
移動時間を短縮する
着崩れの原因となる移動時間を短縮するのも、一つの手です。
バスや電車で座る時、降りる時、段差や階段を上り下りする時、そのすべてが着崩れの原因となりますよね。
そもそも、その移動時間がなければ着物や袴の着崩れは起こりません。
学校内で着付けやヘアセットを行っている袴レンタル店ハカマエイトを利用すると、着崩れを防げますし、万が一着崩れた場合でもすぐに直してもらうことができます。
ハカマエイトで着崩れしにくいプロの着付けを!
卒業式で袴姿を美しく保つためには、着崩れしにくいプロの着付けが欠かせません。
ハカマエイトでは、経験豊富なプロフェッショナルが丁寧な着付けを行い、一日中美しい袴姿をキープできるようサポートしています。
着崩れしにくい着付けはもちろん、着付け後も安心して過ごせるアドバイスも提供しています。
さらに、ハカマエイトでは学校内で着付けやヘアセットを行っています。
これにより、移動中に着崩れする心配がなく、美しい袴姿のまま卒業式に出席することができます。
特に移動が長時間に及ぶ場合でも、プロの技術で崩れにくい着付けが保証されるため、安心して一日を過ごせます。
卒業式当日、最高の袴姿を保ちながら、自信を持って大切な瞬間を迎えるために、ぜひハカマエイトの着付けサービスをご利用ください。
まとめ
卒業式の袴姿を美しく保つためには、正しい座り方や動作が重要です。
今回ご紹介したポイントを参考に、着崩れを防ぎながら優雅な所作を心がけてください。
また、プロの着付けを依頼することで、より安心して卒業式を楽しむことができます。
袴姿の美しさを最大限に引き出し、一生の思い出に残る卒業式をお過ごしください。