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卒業式に袴を着るお嬢様は、袴の着付け方についてご存知ですか?
実は、自分で袴の着付けが出来ると何かと便利なのです。
卒業式当日に必要な着付け代が浮くため出費が多くなる卒業式シーズンには嬉しいですよね。
また、依頼する時期が遅いと美容院や袴レンタルをする店舗でも着付け時間が埋まっている場合があります。
そんな時も自分で着付けをマスターしておけば安心です。
卒業式の式典中に袴が着崩れしても着付け方を知っていれば自分でお直しすることだって出来ますよね。
今回は卒業式当日の予備知識として袴の着付けに必要な小物から着付け方法までまとめてご説明いたします!
袴の着付けに必要なアイテムって?
卒業式で袴を着るために、必要なアイテムは全部でどれくらいあるのでしょうか?
「着物と袴と草履だけ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
袴を着るためには次の11個のアイテムが必要です。
それぞれのアイテムについてご説明していきましょう。
着物・袴
初めて袴レンタルされる方は驚かれることもありますが、「卒業式の袴」は着物と袴、それぞれ別々になっています。
袴姿の上が着物。
それに下の袴を合わせる形になります。
重ね衿
次に重ね衿について。
着物の襟もとから細いラインのように見えるオシャレ目的のアイテムで、着物を重ね着したように見せることができます。
ほとんどの袴レンタル店では着物に重ね衿を縫い付けて提供していますが、ご自宅にある着物は着ていく場面によって重ね衿を変えられるように縫い付けていないことがあります。
袴レンタル店や美容院で着付けをする場合は、重ね衿が縫い付けてあるか、事前に縫い付けている必要があるのか確認が必要です。
長襦袢
次は着物の下に着る長襦袢について。
長襦袢は、汗や汚れから着物を守る役割があります。
着物の袖から長襦袢の袖が見えるので、色や素材にこだわって準備されることもあります。
半衿
次は長襦袢に縫い付けてあることが多い半衿について。
長襦袢同様に、汗や汚れを着物に付かないよう特に襟もとを守る役割があります。
重ね衿よりも見える範囲が広い半衿は、デザインの幅が広く刺繍の絵柄でオシャレを楽しむこともできます。
袴レンタル店によって様々なデザインがあるので数店舗、見比べてみると良いでしょう。
また、半衿も重ね衿と同じく長襦袢に縫い付けてあるか、縫い付ける必要があるか確認が必要です。
肌着
続いては一番下に着る肌着について。
和装用の肌着がなくても問題はありませんが、袖のあるインナーは必須です。
2月から3月に行われる卒業式の場合、まだ寒い地域が多いためヒートテックなど暖かいインナーがおすすめです。
衿口が広く、半袖以上のインナーを選びましょう。
半幅帯(はんはばおび)
袴下帯(はかましたおび)とも呼ばれる袴用の帯。
通常の着物の帯とは違い、浴衣と同じ縦幅が半分になっています。
成人式に使用した帯は袴の着付けには使えないのでご注意くださいね。
袴用の帯の詳細については「卒業式袴に必須!袴下帯(はかましたおび)って?選び方紹介」の記事をご覧になるのもおすすめです。
腰ひも、伊達締め、衿芯
衿芯は長襦袢の衿をしっかり立てるために必要なアイテム。
必ず1人1本必要です。
対して、腰ひもや伊達締めといった着付けに使う紐類は着付けの先生によって必要な数が違います。
腰ひも2本、伊達締め1本があれば大体どこの着付けの先生も対応可能ですが、あと1~2本欲しい、と言われる着付けの先生もいるので確認が必要です。
袴レンタルをしたお店で着付け小物もレンタルし、着付けも依頼する場合は、お店側が着付けの先生に伝えているので問題ありません。
補正用タオル
補正用タオルは、その名の通り着付け時の補正に使用します。
温泉に入る時のような薄手のタオルが3枚~4枚必要です。
ウエスト部分に巻きつけて、くびれを無くすために必要なので細身の方は多めに用意しておくと安心です。
袴の着付けの基本ステップ
さぁ着付けのアイテムをそれぞれ確認したところで、次はいよいよ袴の着付け方です。
袴を初めて着る方も分かり易いように、お写真付きでご紹介していきますね。
①まずは肌着から
まずは肌着を身に付けましょう。
自分から見て左側を前に重ねて、ウエストを腰ひもで固定します。
②胸元を補正
胸元に補正用のタオルを置きましょう。
直角三角形を2つ作り、右と左それぞれに置いてください。
三角形の向きは直角部分がお腹に来るように。
③ウエストを補正
腰回りに補正用のタオルを巻き、ウエストのくびれを無くします。
④後ろ側もテープで止めて
後ろ側までしっかり補正するために、補正用タオルの端をテープで止めておきましょう。
⑤長襦袢を着る
補正が終われば、長襦袢に衿芯を通して着ていきます。
長襦袢の裾が膝辺りに来るよう短めに着付けます。
この時も自分から見て長襦袢の左側が上に重なるよう注意しながら、ウエストを腰ひもで結びます。
⑥着物を羽織る
着物を羽織ったら首の後ろで長襦袢、重ね衿、着物をまとめて止めます。
着物用のクリップか、洗濯バサミで代用してもいいでしょう。
⑦着物を着付ける
卒業式用の2尺袖の着物であれば、短めに仕立ててあるのでそのまま自分から見て左側を上に重ねて腰ひもで固定しましょう。
⑧伊達締めで固定
腰ひもで固定した後は伊達締めで更に固定。
⑨半幅帯で締める
長い方の帯は後でリボンを作るので、これくらいの長さにしてください。
伊達締めで固定した上から半幅帯を被せて締めていきます。
後ろから前に向って2巻きし、長い方を上に向けてひと結びします。
⑩帯でリボンを作る
リボンが大きくならないように気を付けながら、長い方の帯を20cmほどにたたみ真ん中に持ってきて、短い方の帯を上から通して下へ出しましょう。
⑪正面から確認&袴を着る
帯が平行に真っ直ぐ締められているのを確認したら、袴を広げて中に入りましょう。
⑫中心を揃える
袴と体の中心を揃えて、帯が2cmほど見えるようにしたらクリップで止めましょう。
⑬袴の前紐を結ぶ
袴の前側の紐を後ろに持ってきて、帯結びの上でひと結びしましょう。
ひと結びしたらそのまま中央で交差させて、帯結びの下に下ろします。
下ろした後は前に持っていきましょう。
⑭ひもを前に持ってくる
袴の前紐を正面で交差させてください。
交差させた下の紐を上にねじり、後ろに持っていきます。
⑮袴の前紐を後ろに収める
正面で交差させた前紐を後ろに持ってきたら、蝶々結びにして、紐が垂れないように収めましょう。
⑯袴の後ろ部分を調整
袴の前が出来たら、後ろ部分を着付けます。
腰板をリボンの上にのせて、後ろ紐を正面に持っていきます。
⑰リボン作り
正面に紐を回し、前袴の紐ごと下から上に出します。
⑱正面で蝶々結び
蝶々結びにして、リボンを作りましょう。
⑲結び目を整えて
蝶々結びの結び目を綺麗に見せるため、垂れた紐を下から上に通し、前に垂らします。
結び目が見えなくなって綺麗になりました。
袴の着付け時の注意点やコツ
袴の着付けを一通り見ていただいたところで、特に注意したい点をご紹介していきます。
卒業式前に何度か練習しながら間違えないように注意してくださいね。
①着物の「右前・左前」に気を付けて
着物の着方で絶対に注意したいのが、着物は「右前」で着るということ。
着物だけでなく、肌着や長襦袢も同じく“相手から見て右側”が前に重なっていないとマナー違反。
自分から見ると左側になるので、初めて袴を着るときは注意してください。
②袴の前後にも気を付けて
袴の着付けで次に間違いやすいのが、袴の前後。
スカートのような形状になっている袴は、前後ろを間違えて着付けをしてしまいやすいです。
見分けるコツとしては、袴の前は紐が細く長く、袴の後ろは紐が太く短くなっているので、着付ける前に必ず確認しましょう。
③帯を巻くときは息を吸って
袴を着ている時に苦しくならないよう、大きく息を吸って帯を巻きましょう。
息を吐いた時に僅かに空間が出来て苦しさが軽減されます。
④朝食は袴の着付け前に
袴の着付け前に朝食を取ることもポイントです。
空腹時に袴を着付けると体調が悪くなる方が多いです。
締め付け感が気になって食事が取れない場合もあるので、必ず朝食を取りお腹を膨らませてから袴の着付けに入ると1日楽に過ごせます。
特に朝早くから着付けをされる方や、普段から朝食を取らない方は要注意。
朝は食欲がないという方もチョコレートやフルーツで空腹状態にならないよう気を付けてください。
⑤「背中心」を合わせて
袴の着付け方をご説明している時もお伝えしましたが、着物と長襦袢は中心からずれないように注意が必要です。
着物の後ろには「背中心」と呼ばれる中心線が入っています。
その線が体の中心に来るように、着付けの時に着物クリップや洗濯ハサミでしっかり固定しておきましょう。
⑥袴の裾は長すぎても短すぎてもダメ
袴の着付け方「⑭ひもを前に持ってくる」の時に袴の位置を決めます。
その時袴の裾が長すぎないか、短すぎないか確認してください。
草履を履くか、ブーツを履くかで適切な袴の位置が異なります。
草履やくるぶし丈のショートブーツを履く時は、足首が見えるといけないので、くるぶし辺りの長さにします。
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編み上げタイプのブーツを履く方は足首を見せるために、若干短めに着付けましょう。
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⑦ヘアメイクは着付け前に
着付け中のお話ではないですが、こちらも重要な注意点。
ヘアメイクは可能であれば着付け前に行いましょう。
特にご自宅で着付けを行う場合、着物を着てヘアメイクをすると着崩れや汚れの原因となります。
ファスナーやボタンが付いた前開きの洋服でヘアメイクを完成させた後、袴の着付けに入りましょう。
着付けに関するよくある質問
袴の着付け時の注意点やコツを読んでいただいたところで、次は着付けに関するよくある質問をご紹介していきます。
①プロに着付けてもらうならいつまでに予約しないといけない?
どこで袴の着付けをするかで変わってきます。
着付けの先生を呼ぶのか、袴レンタルしたお店で着付けも依頼するのか。
着付けの先生を自分で呼ぶ場合は12月~利用日の2週間前に予定を押さえておくのが一般的です。
ベテランの着付けの先生は早い段階で予定が埋まるため、余裕を持って確認しておきましょう。
衣裳をレンタルする袴レンタル店だと夏前まで。
少なくとも9月上旬までに着付けの依頼をしておくと安心です。
卒業式にBestな着付け時間は人気のため、依頼時期が遅れると5時や6時など、朝の早い時間帯しか空きがない状態に。
②自分で袴の着付けをする人ってどれくらいいるの?
大学の卒業式で袴を着用される方の中で、自分で袴の着付けをされる方は、あまりいらっしゃいません。
近くの美容院でヘアメイクと着付けをされることがありますが、袴レンタルしたお店で着付けをされる方がほとんど。
大切な卒業式だからこそプロに頼みたい気持ちを持たれる方が多いのでしょう。
③袴の着付けの相場はいくら?
自分で着付けの先生を手配するのか、袴レンタル店か美容院かでも変わってきますが、相場は大体1万円前後。
衣裳代やヘアセット代などを含めると、卒業式自体にかかる費用はもっと必要になってくるので、自分で着付けが出来るようになるか悩みどころですね。
④袴の着付けはどれくらい時間がかかるもの?
袴の着付けはプロに頼むと30分程度。
自分で初めて着付ける場合は1時間から1時間30分ほど見ておくと安心です。
自分で袴を着付ける方は、卒業式当日を迎える前に実際どれくらいの時間がかかるか確認してみることをおすすめします。
ハカマエイトなら袴レンタルにプロの着付けがついてくる!
袴の着付け方を見て頂いて、自分でも袴を着付けられそうでしたか?
お写真付きでご紹介いたしましたが、まだまだ不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方に朗報です。
ハカマエイトでは、なんと卒業式の袴レンタルにプロの着付けが付いてくるパックをご用意しています。
しかも着付けだけでなく、卒業式当日の写真撮影や、前撮り撮影まで付いたパックがあります。
学生最後の袴姿を写真として残しておくとご両親も喜ばれますし、卒業式後の思い出にもなります。
※前撮りプランは年内や年明け直ぐに終了するのでお早めにお申込みください。
また、ハカマエイトでは卒業式が行われる学校内で着付けやヘアセットが可能です。
学校内で袴の着付けができれば、着付け後すぐに会場へ向かえます。
徒歩圏内なので着崩れの心配もありませんし、もし着崩れしてしまっても直ぐに戻ってお直しが出来るのが魅力的です。
【卒業式レンタル袴の大学別学内展示会・卒業式の日程一覧を見る】
もし学校内で着付けをされたくない方は、各店舗で着付け・ヘアセットも承っています。
お友達とは袴に着替えた後に会いたい、お支度中は恥ずかしい、という方も安心ですね。
たった一度の機会になることが多い袴での卒業式。
学生最後の日になるからこそ、ピシッと袴姿で決めたい方はぜひハカマエイトをご利用ください。
袴の着付け方|まとめ
いかがでしたでしょうか?
袴の着付けに必要な小物から、袴の着付け方法や着付けの際の注意点、よくある質問などをご紹介いたしました。
また、袴レンタルとセットになったお得な着付けプランもご用意しているので、今回着付け方法について読んだけどまだ不安…。という方はハカマエイトにお任せください。
何百人と卒業生達の袴を着付けてきたベテランの先生を手配して卒業式当日にお待ちしております。
■袴の着付けの相場や予約時期についてはこちらもおすすめです。
『袴の着付け|予約するなら?相場と時期、当日の流れまで』