
卒業式の袴って、カラーバリエーションが豊富!
その中から一つをレンタルするとなると、気になるのは「周りにどう見られるのか」です。
色によって雰囲気が変わるのは、洋服でも同じこと。
気分によって黒にしようと思う日もあれば、季節によって赤色にしようと思う日もあるでしょう。
でもそうやって選ぶとき、この服を着たらこう思われるだろう、という思いが脳裏を過るはず。
袴をレンタルする際に気になるのも、この色合いって、一体周りからどう思われるんだろう?ということです。
そこで今回まとめさせていただきましたのは、袴の色について。
袴の色別に、どんな印象を持たれるのか?ということについて、ご覧ください。
袴のカラーバリエーションを知ろう!レンタル袴コレクション
ムラサキやクロ系もあれば、オレンジやキンチャ、エンジ系もある。
さらにはコンやグリーン。
グリーンの中にもモスグリーンもあれば、フカミドリがあったり、カラーバリエーションも細分化されます。
そんなふうに、卒業式のためにレンタルしていただける袴には、様々なカラーが揃っています。
「袴の色って豊富なんだ!」ということがわかります。
もちろん、レンタルするとなると、上のお着物との相性もあるでしょう。
ですが、これだけの色が揃っていれば、どんな着物をレンタルしても、必ずピッタリ合う色の袴が見つかります。
気になる袴の色をここでいくつかピックアップしておくのもいいでしょう。
袴の色には位があった!神職から見る袴色の意味とは
袴を着用するのは、なにも卒業式だけのものではありません。
たとえば神主さん。
神職の方が普段着として着用されているのもまた、袴です。
でもこの神職の方が着用される袴。
実は袴の色によって、その位がわかるというのです。
身分によって、袴の色が変わるとなると、なんだか昔、歴史で習った「」を思い出しますね。
それでは早速、身分によって変わる袴の色についてご紹介しましょう。
神職の身分は全部で5つ、その功績や人格によって決められます
浅黄色(浅葱色)の袴:三級、四級
三級や四級という身分は、神職として神社にご奉仕をすると、まず決められる身分です。
そういう方々が着用される袴の色は「浅黄色」。
薄い青緑のような色をしています。
わかりやすく言うと、新撰組の羽織の色。
水色のような緑がかった青色のような、そんな色合いです。
紫色の袴:二級
二級とは、三級・四級の上の位。
三級、四級が若手の神職であるなら、二級は中堅の神職となります。
その場合、袴の色は紫色。
若々しく見える浅黄色の袴に比べると、落ち着きのある色合いとなります。
貫禄が増し、周りからも神職の方だと一目でわかることでしょう。
紫色に薄紫の文様:二級上
二級の上の位、それが二級上です。
一級に進むのではなく、二級上となるところに、神職特有のものを感じます。
袴の色は紫色に薄紫の文様があしらわれたもの。
その文様こそが「八藤丸」と呼ばれる文様です。
この八藤丸、とても立派な文様で、神社のベテランの宮司さんなど限られた人しか履けないものとなっています。
紫に白の文様:一級
二級上の中、つまり神社のベテランの宮司さんの中でも、より神社界に貢献してきた神職が、一級という身分に上がります。
この一級の神職。
実は、全体のうち、約1%、200人程度しかいないという話です。
袴は紫色に白い八藤丸の文様が入り、二級上よりもさらにはっきりと文様があしらわれています。
白に白の文様:特級
一級の上にもまた位はあります。
それが特級と呼ばれる位。
伊勢神宮のトップである大宮司、神社本庁のトップである統理、大きな神社の宮司など、ごく一部の神職がこの特級という身分になります。
袴は白色に白い文様が入り、一級に比べて、八藤丸の文様が一回り大きくなります。
白に白の文様を重ねているため、一見すると真っ白ですが、光のあたり具合によって文様が浮き出てくるようになっています。
伊勢神宮に行った際に、もしも白色の袴を履いた方を見られたら、その方は伊勢神宮のトップかもしれません。
ただし、白色にはもう一つの立場があります
ただ、白色の袴を履いているからといって、どんな人も特級の位の方なのかというと、少し異なります。
というのも、事務員さんや研修中の方もまた、白色の袴を履かれるから。
この方々が履かれる白色の袴には、文様はございません。
文様があるのは、特級クラスの方の袴だけ。
でも、一見すると、特級も研修生・事務員も白の袴を履いているように見えますから、ご注意ください。
どう見られたい?色別で知る、ファーストインプレッション
位によって袴の色が変わる。
それは神職の世界での話で、卒業式の袴においては、「好きな色をレンタルする」という風潮になっています。
ただ、好きな色といっても、色には印象がついてきます。
赤なら目立つだとか、青なら落ち着いているだとか。
そういった「周りにどう見られるのか?」について、色別で見ていきましょう。
赤・青・緑・黄・黒・紫、それぞれの色の印象とは?
赤といえば主役のイメージ、女の子のシンボルにも
赤といえば昔は女の子を表すシンボルとなっていました。
しかし、ヒーローものなら赤は主役のレッドも彷彿とさせます。
注目を集め、目立ち、エネルギッシュで、インパクトを感じる色。
それが赤色です。
人目を惹くという意味では、赤色は効果的。
一目置かれる存在に見える他、ピンクよりの赤だと女の子らしいかわいらしさも演出できます。
青は落ち着いていて清楚なイメージ
青は心を穏やかにさせる効果があります。
空や海、広大な自然の色はどれも青色。
それを思うと、私たちが青色に落ち着きを見出すのも納得できることでしょう。
誰からも好かれる色は世界的にも人気が高いです。
色合いが濃くなると、大人な雰囲気にもなり、品行方正な女性のイメージにピッタリです。
緑は癒しの色として有名です
緑にはリラックス効果があります。
目が疲れてきたら、遠くの山を見るといい。
そう言われるほどの癒し効果が期待できるのが、この緑色です。
色自体は、そこまで目立つようなものではなく、派手か地味かと言えば、地味よりの色。
でも、和装では逆に緑の方が美しさが際立つことも。
落ち着いていて、上品で、和モダンな女性の雰囲気にふさわしい色味となっています。
黄色は晴れやか!目がぱっちりと開き、気分も明るくなる
太陽や光など、明るいもののイメージと言えば、黄色です。
見ているだけで気分を明るくさせますし、目もぱっちりと開く気がします。
雰囲気だって変わるでしょう。
朗らかで楽しげで明るくて、見ている側からしても気分が上がり、ついつい話しかけてしまいそうな色となります。
いうなればムードメーカーのような存在の色。
袴においても、かわいく明るいキンチャ色の袴は人気の袴色となっています。
黒は高級で権威的な印象を与える色
洋服選びで黒を選ぶとき、その心理を「なにか隠したいものがある」と言われることもあります。
黒はすべてを覆ってしまう色。
なににも染まらない、強さや権威などを感じさせる色でもあります。
袴となると、黒には、どこか人と違う高級さを演出できる魅力があります。
刺繍が入っていれば尚更、その高級さはアップ。
かっこよさや強さ、きらびやかな印象にもつながる色となっています。
紫もまた高貴で、さらに優雅さを与える色
女性が紫の服を着ると、エレガントで、セクシーな雰囲気を演出できるといわれています。
本能的に、紫はそういう色だと思っているのでしょうか。
というのも、和の文化においては、古くから高貴な位の人に用いる色として紫が使用されてきました。
それを思えば、現代における紫がエレガントで優雅なもの、という位置づけは納得できます。
昔から縁のある紫は「現代から和の雰囲気に」という意味でも、人気の袴色です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
色によって受ける印象は変わります。
それは袴の色も同じこと。
最後に、今回紹介させていただいた色の印象についてまとめてみました。
•赤といえば主役のイメージ、女の子のシンボルにも
•青は落ち着いていて清楚なイメージ
•緑は癒しの色として有名です
•黄色は晴れやか!目がぱっちりと開き、気分も明るくなる
•黒は高級で権威的な印象を与える色
•紫もまた高貴で、さらに優雅さを与える色
これからのレンタル袴選びに、ぜひお役立てください。